トヨタ自動車 <7203> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年2月末時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
2年連続世界一で過去最高益 | ① | 半導体不足などで生産台数下方修正 |
電気自動車(EV)に本格参入 | ② | EVでテスラにかなわない懸念 |
2つのプラス材料
①2年連続世界一で過去最高益
2021年の世界自動車販売でトヨタが2年連続で世界一となった。半導体や部品不足でライバル勢の生産が落ちこむ中、トヨタの2021年4~12月期の売上は8%増と予想を下回りながらもプラスを維持、営業利益は円安メリットもあり前年同期比68%増の2.5兆円と同期間で最高だった。
②電気自動車(EV)に本格参入
今までトヨタは電気自動車へは積極的でないとの見方が多かった。その方針を12月の説明会で一新した。30年のEV世界販売目標を350万台に引き上げ、30車種のEVを販売する。2022年には初の量産車となるSUVの「bZ4X」を世界で発売する予定だ。
2つのマイナス材料
①半導体不足などで生産台数下方修正
半導体や部品不足から減産体制が続いており、22年3月期通期の生産台数見通しを900万台から850万台へ引き下げた。減産は3月も続く見込み。2023年3月期の生産台数は過去最高の1100万台の生産計画だが、半導体の確保が前提で現状では厳しい状況だ。
②EVでテスラにかなわない懸念
EVではガソリンエンジンで積み重ねてきた大手自動車メーカーの実績が一度リセットされる。テスラをはじめ新しいメーカーが参入する。ソニーやアップルもその一つだ。トヨタは販売台数ではテスラの10倍だが、1台あたりの純利益はテスラがトヨタの3倍だ。PCや携帯で日本メーカーの存在感がなくなった例があるように、自動車業界の勢力図が変わる可能性がある。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月10日公開記事)