「お金が貯まらない」と嘆く人は、知らず知らずのうちにお金が逃げる行動をしているかもしれません。新年度を迎える直前の今、お金が逃げてしまう3つのことを止め、貯蓄体質になりましょう。
見直すべきこと1「クレカのリボ払い」
クレカの支払い設定をリボルビング払い(リボ払い)にするのは、お金が貯まらない人にありがちです。
リボ払いとは、支払いを毎月定額にするもので、たくさん買い物をしても引き落とし額は一定なので、「お金を使った感覚」が薄くなりがちです。
振り返ってみると残高がふくれ上がっていて、いつまで経っても支払いが終わらない「リボ払い地獄」に陥るリスクがあります。
リボ払いの設定をしているなら、解除するとともに既にある残高のくり上げ返済も検討しましょう。
見直すべきこと2「必要のない保険」
就職や結婚、出産など、人生の節目でつい契約してしまった生命保険があるなら、あらためて見直し、現在不要なら解約を考えましょう。
特に独身なら高額な死亡保障は必要ないことがほとんどです。医療保険についても、貯蓄でまかなえないか、高額療養費など公的な制度でカバーできないか、今一度検討してみてください。
結婚後も、共働きなら高額な死亡保障は必要ないケースもあります。出産後は、子どもの教育費などお金の優先順位が変わるため、不要な保障を見直すことも大切です。
固定費の保険料は、数年でかなりの額になることもあります。あとから「不要だった」と気づいてもお金は戻ってこないので、小まめに見直しましょう。
見直すべきこと3「上げてしまった生活水準」
「就職したから」「昇給したから」「仕事で成果が出たから」と生活にかかるコストを高くしまっていると、貯蓄はできません。以前より高いお店で買い物をするようになっていたり、生活必需品も昔より高いものを選んで買っていたり……気づかないうちに「高コスト体質」になっていないでしょうか。
一度上げた生活水準を引き下げるのは簡単ではありません。意識して生活費を見直す必要があります。
たとえ昇給したり臨時収入があったりしても、業績不振によるボーナスカット、不慮の事故や病気などで収入が減ると、とたんに生活が回らなくなる恐れがあります。そうなってからでは遅いのです。
生活水準を不用意に上げることはリスクだと知り、貯蓄状況を考えて慎重に出費を管理しましょう。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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