任天堂 <7974> 、ソニー <6758> 、カプコン <9697> といえば多くのヒット商品を生み出してきたゲーム業界の大手企業ですが、社員の年収はどこが高いのでしょうか。業績も気になります。
任天堂、ソニーは1,000万円前後、カプコンとは大きな格差
社員の平均年収は任天堂が971万円、ソニーが1,044万円、カプコンが603万円です(最新の有価証券報告書による)。
任天堂、ソニーが1,000万円前後と高水準なのに対し、カプコンは400万円ほど下回っており、大きな差があります。
ただこの3社の売上高を比べると。ソニーも任天堂も約2兆円でそれぞれ業界1位、2位ですが、カプコンは881億円と10位以下。この点が年収に表れているのかもしれません。
なお、過去5年間の年収の変化を見ると、任天堂は928万円から971万円、ソニーは911万円から1,044万円、カプコンは571万円から603万円と、実は3社とも金額が伸びています。
3社とも業績が好調、要因は?
社員の年収は業績に影響を受けるもの。3社ともここ数年は好調で、任天堂の2021年度のは売上高が2017年度と比べてなんと3倍以上に、ソニーとカプコンも同じ期間で10%〜20%ほど増えています。
理由はいずれの企業もヒットを飛ばしていることです。
任天堂は「Nintendo Switch」の累計販売台数が1億台を超え、売上高に換算するとなんと約3兆円に。「あつまれ どうぶつの森」をはじめソフトも大ヒットしました。
ソニーは「PS5」の売上が好調で、販売台数は1,700万台を突破。グループ全体に占めるゲーム分野の比重も大きくなっています。
カプコンは家庭用ゲーム機は出していませんが、「モンスターハンター」「バイオハザード」などのシリーズ作品が売れています。
なお、どの商品も日本だけでなく北米やヨーロッパなど世界中で売れているのが特徴で、各社のグローバル戦略の好調もうかがえます。
ただし、ロシア情勢の影響による出荷停止や半導体不足など不安要素が業績、社員の給与に悪影響を及ぼす可能性がありそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・4月に変更!「年金を多く受け取る」ために知りたい3つのこと
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・節約のつもりが損!「電気、水道、食費」が高くなるNG行為
・株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
・定年後の再雇用で年金が増える人、減る人【老後の備え】
(2022年3月14日公開記事)