明治ホールディングス<2269> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
食品セクターは波乱相場に強い | ① | インフレによる原材料高で10期ぶり減益へ |
値上げが浸透すれば買い材料 | ② | 期待のプロバイオがコロナ特需の反動で減速 |
2つのプラス材料
①食品セクターは波乱相場に強い
食品は「ディフェンシブ・セクター」の代表。相場下落時や混乱期には相対的に買われる傾向がある。医薬品、電力・ガス、通信などと同様で景気動向に関係せず一定の需要があるからだ。明治は、お菓子、乳業の最大手で、ディフェンシブなバリュー銘柄として注目される可能性がある。
②値上げが浸透すれば買い材料
食品株は主力商品値上げで買われることが多い。需要が落ちなければ、売上、利益増に直結するだめだ。食品業界では値上げが相次ぎ、人気化している銘柄もある。明治も2021年10月からマーガリン類の値上げを実施した。雪印は4月から4年ぶりの乳製品の値上げを決めており、明治も追随する見込み。
2つのマイナス材料
①インフレによる原材料高で10期ぶり減益へ
第3四半期(4〜12月)までの営業利益は5%減の790億円。原材料高、物流、エネルギーコスト上昇が直撃した。今期の営業利益予想を1,000億円から900億円(前期比15%減)に下方修正した。過去9期連続で過去最高益を更新していたが、10期ぶりの減益となる。
②期待のプロバイオがコロナ特需の反動で減速
明治のヨーグルトの市場シェアは41%でトップ企業。特に、体調改善、免疫効果改善効果が認められた健康をサポートする食品のプロバイオ「R-1」「LG21」が強み。高成長で9期連続増益を牽引してきたが、コロナで特需があった反動および競争激化で減速している。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月13日公開記事)