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上がり続ける「原油価格」これから投資するのはアリ?何を買えばいい?

2022/05/07 12:00

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原油価格が高騰している。原油価格の代表的な指標であるWTI原油先物は、2022年3月8日現在1バレルあたり123.77ドル。昨年3月と比べると2倍以上になっている。これだけ上がると、「これから投資してもいいのだろうか?」と悩むところだ。果たして原油は今後も魅力的な投資対象なのだろうか。 原油価格の推移 原油先物は、「先

原油価格が高騰している。原油価格の代表的な指標であるWTI原油先物は、2022年3月8日現在1バレルあたり123.77ドル。昨年3月と比べると2倍以上になっている。これだけ上がると、「これから投資してもいいのだろうか?」と悩むところだ。果たして原油は今後も魅力的な投資対象なのだろうか。

原油価格の推移

原油先物は、「先物」であるため将来の価格を予測して取引を行うもの。原油は経済活動に必要なもので、経済が活発になれば需要が高まって価格は上がると予想される。

ここ数年で原油先物が大きく動いたのは、コロナ禍による影響だ。WTI原油先物価格は2020年4月20日に14.47ドルまで下がった。これは1998年以来、21年ぶりの安値だ。

ただ、その後各国で経済活動が再開されるに従い原油価格も徐々に回復。ここ数ヵ月は上がり続けていた。

その大きな要因はロシアのウクライナ侵攻だ。ロシアはアメリカ、サウジアラビアに続く世界3位の産油国。各国がロシアに対して経済制裁をすると、原油供給が不足することが不安視されたわけだ。

こうした中で原油先物は乱高下している。3月11日、米国時間では原油先物は上昇したが、1週間で見ると大きな下げも見せた。先物価格が下落した要因は、一部の産油国が供給を増やすことを示唆したため、ロシアのウクライナ侵攻によって原油の供給量が減る恐れが低くなったことと考えられる。

原油に投資する方法

こうした状況の中、個人投資家──特に初心者──が考えられる原油に投資できる商品は何があるだろうか。代表的なものは「投資信託」と「ETF」だろう。

投資信託──為替ヘッジなしは円高リスクに注意

原油関連の指標に連動する投資信託はいくつかの会社が設定している。

原油価格が上昇したのにつれ、投資信託利回りも上がっている。

原油投資ができる代表的な投資信託は「UBS原油先物ファンド」。「iシェアーズ コモディティインデックス・ファンド」は、コモディティ市場の代表的な指数に連動しているが、エネルギー(原油、天然ガス)が6割以上含まれるため原油との連動性は高い。

注意点としては、為替ヘッジなしの投信は、急激な円高があると価格が下がる要因になることだ。今後の円高リスクに注意が必要だ。

ETF──株式と同じように購入できる

ETFは投資信託の一種だが証券取引所などに上場しているため、株式と同じように売買できる。

「WTI原油価格連動型上場投信」は原油と連動する主要なETFで最も純資産が大きい。一口単位から購入できるため、小額投資ができる点もメリットである。

慎重な投資判断が必要

原油価格は引き続き上がるとの見方が強いが、既にここ数年の高値を更新しているだけに、慎重に判断したい。

今後のウクライナ情勢やロシアへの経済制裁の状況、全体の景気動向などを総合的に判断しなければならないだろう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月14日公開記事)