ホンダ<7267> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
今期営業利益を1,150億円上方修正 | ① | 半導体不足などで減産が継続 |
高採算のバイクがアジアで絶好調 | ② | ガソリン高による自動車需要の減退 |
2つのプラス材料
①今期営業利益を1,150億円上方修正
2022年3月期の営業利益予想を6,600億円(前期比横ばい)から8,000億円(21%増益)に1,400億円の大幅上方修正。半導体等の部品不足で生産台数は8%減の420万台ながらも、値引き抑制、コスト削減、円安などで収益体質が強化された。営業利益率は前期の5.0%から5.5%に上昇する見込み。
②高採算のバイクがアジアで絶好調
二輪車(バイク)メーカーとしてはシェア33%で世界一。今期の販売台数予想が四輪は8%減の420万台に対し、二輪は13%増の1,704万台とインドネシアなどアジアで販売が好調だ。営業利益率(第3四半期実績)は四輪が2.8%、二輪が14.5%とバイクで稼ぐ仕組みができている、
2つのマイナス材料
①半導体不足などで減産が継続
2022年3月期の自動車販売台数は8%減。ただ、半導体や自動車部品の供給不足からなかなか生産を増やせない状況だ。1月に埼玉製作所の寄居工場を減産、2月には鈴鹿製作所を1割減産している。22年になっても部品供給の不足状況が改善されないことが自動車産業の最大のリスクだろう。
②ガソリン高による自動車需要の減退
原油価格の急騰と円安でガソリン価格が上昇しており、13年ぶりの高値圏にある。自動車販売にマイナスの影響を与えることは間違いない。ガソリンの高騰が電気自動車(EV)普及を加速させる可能性はある。ホンダは2040年までにEV化を100%にする目標だが、現状では後発メーカーである。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月14日公開記事)