バンダイナムコ<7832> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
世界的なガンプラ人気で上方修正 | ① | ガンプラがコロナ特需の反動で減速 |
人気タイトルとガンダムメタバース期待 | ② | 積極投資の400億円が短期的に重荷か |
2つのプラス材料
①世界的なガンプラ人気で上方修正
2022年3月期の営業利益を900億円から960億円(前期比13%増)に上方修正。人気IPである「機動戦士ガンダム」のプラモデルなどが世界的なブーム。トイホビー事業の売上は21%増と急増する。加えて、コロナ禍で前期赤字だったアミューズメント事業(ゲームセンターなど)の黒字化も利益を押し上げる。
②ドラゴンボール映画とガンダムメタバース期待
期待のゲーム「エルデンリング」を2月25日に発売。初週にPS4、PS5向けで27万本を販売し、週間ソフトランキングで1〜2位を独占した。4月には人気IPの映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」が公開される。関連アプリやグッズなどの売上増が期待される。「ガンダムメタバース」実現に動きだしたことも注目材料だ。
2つのマイナス材料
①ガンプラがコロナ特需の反動で減速
ガンプラブームでホビー事業の売り上げは今期21%増の3650億円を見込んでいる。しかし、ガンプラが世界的にブームになったのは、コロナ禍で家にいる時間が増えたことによる特需という要因もある。ホビー事業の売上は、第1四半期50%増、第2四半期26%増、第3四半期15%増と減速してきていることが懸念材料。
②積極投資の400億円が短期的に重荷か
中期経営計画でIPを軸とした戦略を打ち出した。核となるのが「ガンダムメタバース」である。関連投資として400億円の予算を投入する。25年3月期の売上目標が1兆1,000億円、営業利益が1,250億円。今期予想の営業利益率11.9%に対し11.4%と低下する見込みだ。投資負担増が短期的に採算を悪化させる可能性がある。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月15日公開記事)