マツキヨココカラ&カンパニー<3088> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
ココカラファインとの統合による成長へ | ① | 競争激化による出店ペースの鈍化 |
アフターコロナ後インバウンド回復期待 | ② | 調剤料引き下げ懸念 |
2つのプラス材料
①ココカラファインとの統合による成長へ
マツモトキヨシとココカラファインが21年10月に統合。ウェルシア<3141>に次ぐ2位のドラッグストアとなった。同業界は小売業界でもコンビニを上回る成長を示しておりコロナ禍でも比較的好調。コンビニのように大手集約が進むとみられており、業界再編の中心になる銘柄として注目されそうだ。
②アフターコロナ後インバウンド回復期待
マツキヨは都心に強く、ココカラは郊外に強く、バランスのいい統合だと評価されている。コロナ前のインバウンド比率はマツキヨが約13%、ココカラは約5%、ウェルシアは1%以下だった。アフターコロナでインバウンドが再開するならば一番のメリットがあるのがマツキヨココカラとの見方が多い。
2つのマイナス材料
①競争激化による出店ペースの鈍化
ドラッグストアは新規出店、M&A、調剤薬局取り込みなどでまだ成長ステージにある。コンビニは12年度に5万店を超えてから成長が鈍化した。ドラッグストアは2.2万店と出店余地はあるが、同業との競争激化、コンビニやスーパーなど異業態との競合激化で出店ペースが減速し成長鈍化の懸念がある。
②調剤料引き下げ懸念
厚生労働省は、大手薬局チェーンの利益が高水準であることから、基本調剤料などを引き下げていく方針だ。また、2022年度の診療報酬改定で症状の安定した患者に対し「リフィル処方」の導入が決定した。薬局訪問件数は増える見込みだが、薬局のスキル、医者との連携が必要で負担増にもなり得る。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月16日公開記事)