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金利上昇で住宅ローン「固定」金利を選ぶ人が増える?固定にするなら注意すべきポイント

2022/05/14 18:00

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アメリカの金利が上げられることを受け、日本でも「住宅ローン金利が上がる」と考える人が増えているようで、「変動金利」ではなく「固定金利」でローンを組む人が増えそうです。たしかに今のうちに、固定金利を選べば将来の金利上昇リスクを抑えられますが、注意すべきポイントもあります。 「固定金利」のデメリットは期間終了後の金利が大き

アメリカの金利が上げられることを受け、日本でも「住宅ローン金利が上がる」と考える人が増えているようで、「変動金利」ではなく「固定金利」でローンを組む人が増えそうです。たしかに今のうちに、固定金利を選べば将来の金利上昇リスクを抑えられますが、注意すべきポイントもあります。

「固定金利」のデメリットは期間終了後の金利が大きく上昇する可能性

固定金利は変動金利よりも利率が高いものの、メリットとして、その期間は絶対に金利が上がらないことがあります。

現在は超低金利の状態ですから、これからローンを組むとして、固定期間が終われば今より金利が高くなっている可能性は高いと考えられます。

このため、今ローンを検討している人が考えているのは、「固定金利のローンを組んだとして、その固定期間中に金利の大きな上昇があるのか、ないのか」ということです。

もし「近いうち(固定期間中)に大きく金利が上がる」と考えるなら、変動金利よりも固定金利にしておいたほうが得です。逆に、「その期間には大きくは上がらない」と考えるなら変動金利のほうがよいでしょう。

ただ筆者の意見としては、たとえ長期では金利が上がるにしても、最初から「借り換えを前提に」するのではなく、「借り換えをしないで済む」ように住宅ローンを借りたほうが良いということです。

というのも、借り換えには金利が下がるメリットがある一方、多くの費用と手間がかかるからです。

固定期間内で完済できるなら固定金利でも

固定金利で借りてもいいのは、固定期間内に完済できる人です。なぜなら、固定金利の期間が終わった後の金利の上昇幅が大きい、つまり毎月の返済額がグンと上がるからです。

固定金利の期間は、「3年」や「5年」「10年」といったもののほか、“返済中はずっと固定”される「全期間」というものがあります。「完済はできないが固定金利が良い」という人は、この全期間の固定金利を選択しましょう。そうすれば、固定期間終了後に金利が上がるリスクはありません。

ただしデメリットとして、「全期間固定」の金利は「10年固定」など期間が短いものと比べると、金利が高くなります。

住宅ローンの契約は多くの人が人生に1度しか経験しない、珍しいことなので、「経験を積んで正しい選択をする」ことができません。住宅資金は老後資金、教育資金とならんで「人生の3大支出」といわれる大金です。しっかり調べ、時には専門家に相談して、慎重に契約しましょう。

文・小宮崇之(保険代理店経営のファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月19日公開記事)

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