「格安ガソリンスタンド」はなぜ安い?安く仕入れたガソリンを混ぜて販売?

2022/05/15 13:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/KrJ6PxMlR2aUpDle4HxIkQ.jpg
あなたの住む街に、ガソリン価格が他店と比べてかなり安いガソリンスタンドはないだろうか。リッターあたり10〜15円も安いことがあるが、なぜこのような価格差が生まれるのだろうか。格安ガソリンスタンドの謎に迫る。 安く仕入れたガソリンを混ぜて販売 最近はガソリン価格が高騰したこともあり、こうした格安スタンドを利用する人が増え

あなたの住む街に、ガソリン価格が他店と比べてかなり安いガソリンスタンドはないだろうか。リッターあたり10〜15円も安いことがあるが、なぜこのような価格差が生まれるのだろうか。格安ガソリンスタンドの謎に迫る。

安く仕入れたガソリンを混ぜて販売

最近はガソリン価格が高騰したこともあり、こうした格安スタンドを利用する人が増えた印象だ。ガソリンスタンドは「石油元売り系スタンド」と「プライベート系スタンド」に分けられるが、格安スタンドは後者に該当する。

石油元売り系ブランドは、「シェル」や「出光」というように石油元売り会社の看板を掲げており、ガソリンの仕入れもその石油元売り会社から行う。一方、プライベート系スタンドはさまざまな石油元売り会社からガソリンを買う。この違いが価格の差に表れている。

プライベート系スタンドはどの石油元売り会社からもガソリンを購入することができるため、価格が安い元売り会社を選んで購入することができる。そして元売り会社が余剰に生産してしまったガソリンであれば、かなり安値で仕入れることができる。

仕入れ先が違っても、混ぜても問題なし

プライベートブランド系のスタンドは、こうして安く仕入れたガソリンを混ぜて一般ドライバーに販売している。「え、混ぜちゃって問題ないの?」と疑問を持つかもしれないが、JIS(日本産業規格)に合ったガソリンであれば、トラブルにはならない。

よく考えてみれば、トラブルが起きないことは明らかだ。例えば、あなたが異なる元売り系ブランドのスタンドでガソリンを入れると、タンクの中でガソリンが混ざってしまうことになるが、そのことが原因で問題が発生するだろうか。

かつては格安スタンドについて「水を混ぜているのでは?」「軽油が混ざっているのでは?」と噂されることもあったが、少なくとも現代においてはさまざまなガソリンを混ぜて販売しているだけで、問題は起きないのだ。

格安スタンドは姿を消していくかも

格安スタンドは「庶民の味方」とも言える。しかしそんな庶民の味方が、今後は姿を消していくかもしれない。元売り会社の統合が進んでいることでスタンド事業の効率性が上がり、余剰生産によって余ってしまうガソリンが減りつつあるからだ。

こうした状況が加速すると、格安スタンドは安いガソリンを仕入れにくくなり、元売り系スタンドと差別化するのが難しくなる。価格がほとんど変わらなければ、一般ドライバーの多くがブランドの信頼性から、元売り系スタンドに行くはずだ。

あなたの街に格安スタンドが1つもなくなってしまう未来がやってくるかも。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
60歳以上が半数以上!「警備員」の給料はいくら?
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
4月に変更!「年金を多く受け取る」ために知りたい3つのこと
SBI証券と楽天証券どちらで開設する?徹底比較(外部サイト)
定年後の再雇用で年金が増える人、減る人【老後の備え】 (2022年3月20日公開記事)