春は出会いと別れの季節、「うつ病」が増えると言われています。生活環境が変わるなどして、強い緊張などから自律神経が乱れることが、うつ病を引き起こすとされるためです。うつ病は、ものの見方や考え方が否定的になってしまう病気ですが、「お金」に関して否定的な考えが進むと「貧困妄想」と呼ばれる状態になることもあります。
重症の人に表れる うつ病の「貧困妄想」とは
うつ病は100人いたら6人に発症すると言われており、現代人の多くがうつ病に悩まされています。
うつ病の症状の一つが「貧困妄想」で、貯金はあるのにお金がないと思い込んだり、多額の借金を抱えていると思い込んだりします。根拠はない思い込みのため、理論的に説得しても理解してもらえません。
この「貧困妄想」は、周りから見ると「ただお金が欲しいだけの人」に見えてしまうようですが、「微小妄想」という重度のうつ病の症状です。
なお「微小妄想」には、貧困妄想のほかに、罪業妄想、心気妄想というものもあります。罪業妄想とは、自分がしたことを罪だと考えてしまうもので、完璧主義社や自分に厳しい人によく見られる症状。心気妄想とは、身体の健康状態への不安が強く現れたもの。健康なのにもかかわらず、命を落とすような重大な病気にかかってしまったという思い込みをするそうです。
「貧困妄想」を引き起こさないために知っておくべきうつ病の兆候
いくら貯蓄があっても、うつ病による妄想を消すことはできません。どんなにお金を貯めても「まだ足りない」と心配する人は安心できないからです。
貧困妄想に陥らないためにするには、うつ病への対処と同じで、早くに専門家に相談することです。早期対処で重症化を防げます。
うつ病の兆候にはたとえば次のようなものがあります。
周囲の人に分かる兆候
・涙もろくなった
・自分を責めてしまう
・酒を飲む量が増えた
・表情が暗くなった
身体に現れる兆候
・食欲や性欲が低下している
・頭痛や肩こり、動悸がする
・口が乾く
・めまいがする
・胃の不快感、便秘や下痢が続く
もちろんこれだけで「うつ病だ」と決めつけるのは早計ですが、これらがサインであることを知っておけば、早期対処できるかもしれません。
うつ病発症の原因は不明。どんなに忙しくても心身の休養を大切に
うつ病は発症の原因も分かっておらず、風邪のようにすぐには治りません。一度罹患したら根気強い治療が必要です。
うつ病治療の基本は規則正しい生活。心身の休養を十分に取ることが大切です。うつ病を未然に防ぐためにも、3食しっかりと食べ十分な睡眠を取り、健康的な生活を送りましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部 (2022年3月21日公開記事)
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