味の素<2802> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年3月9日時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
海外で「味の素」人気、過去最高益へ | ① | 原材料高を背景に6月から主力製品を値上げ |
高採算の電子材料、医療原料の成長加速 | ② | 好調な海外調味料の売り上げ失速 |
2つのプラス材料
①海外で「味の素」人気、過去最高益へ
原料高のマイナス要因を売上増で補い、今期最終利益は14%増の680億円と6期ぶりに過去最高を更新する見込み。主力の調味料・食品部門(4〜12月)は、国内1%減の2,059億円と不振だが、海外13%増の2,918億円と好調。海外の7割を占めるアジアで10%増。アジアでも「味の素」は人気だ。
②高採算の電子材料、医療原料の成長加速
ヘルスケア等部門の4〜12月の売上は9%増の1,819億円、事業利益は81%増の333億円。売上構成では21%だが、利益構成では31%と高成長高採算だ。アミノ酸で培った技術をベースに、半導体パッケージ用層間絶縁材料、医薬品製造開発受託(CDMO)が好調。今後も非食品部門の伸びを牽引しそうだ。
2つのマイナス材料
①原材料高を背景に6月から主力製品を値上げ
主原料の粗糖や小麦の価格が高騰、包材、物流費、原燃料コストも上昇している。「味の素」など主力25品種の出荷価格を6月から2~13%の幅で値上げすることを決めた。値上げが浸透するならばプラス要因ではあるが、値上げをきっかけに買い控えなどが起きればマイナス要因となる。
②好調な海外調味料の売り上げ失速
国内の減速を支えているのは海外の調味料の伸びである。味の素の海外売上は57%(4〜12月)に達しており輸出企業だ。世界的な景気後退等で海外での成長が鈍化すること、もしくは円高で円ベースの手取りが減少することが収益に大きなマイナスとなる。
文/編集・dメニューマネー編集部
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