小中高生が保護者の許可なくゲームに課金してしまうトラブルが急増している。小学生がオンラインゲームで150万円以上課金してしまった事例もあるという。ゲームにのめり込みすぎると発症してしまう病気が「ゲーム依存症」。その症状はどのようなものだろうか?治療費も気になる。
ゲーム依存症の症状は?
ゲーム依存症の症状として、主に次のようなものが挙げられる。
・ゲームの時間のコントロールができない
・他の生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する
・問題が起きているにもかかわらず、ゲームを続けてしまう
・学業や仕事、家事などに著しく支障を来たしている
はじめのうちは生活リズムが乱れる程度だが、徐々に学校を欠席し、ひきこもりになる場合があるという。気分の落ち込みや食欲低下など、心と体にさまざまな影響を及ぼす可能性もある。
ゲーム依存症の治療費はいくら?保険は適用されるのか
ゲーム依存症が疑われる場合、まずは精神科などで受診する。現段階でゲーム依存症に有効な薬はないが、うつ状態や不眠症を併発している場合は、それらに有効な薬が処方される。
検査項目や薬の種類によって費用は変わるが、基本的には健康保険が適用され、3割負担であれば初診時は2,500〜7,000円ほど、2回目以降は1,500円ほどかかるようだ。
ゲーム依存症自体への治療法としては、医師や臨床心理士との「カウンセリング」、スポーツやディスカッションをする「デイケア」がある。これらがうまくいかなければ、2ヵ月ほど物理的にゲームを遠ざける「入院治療」という選択肢もある。
「カウンセリング」については、ゲーム依存症患者を対象とした費用はあまり公開されていない。しかし、あらゆる依存症患者にカウンセリングしている病院の情報をもとにすると、健康保険は適用されず、1回50分あたり6,000〜7,000円程度かかる。
「デイケア」では保険が適用され、3割負担なら1回あたり1,000〜1,500円ほどで利用できる。
「入院治療」も、さまざまな依存症患者を受け入れている病院の情報によると、保険適用で3割負担の相場は、医療費と食費を含めてひと月あたり15〜20万円だ。
治療費が高くなれば、払い戻しを受けられる場合も
通院治療なら1ヵ月あたり数千円〜1万円ほどで済むかもしれないが、2ヵ月ほどかけて入院治療をすると、30〜40万円ほどかかる計算になる。
ひと月あたりの支払いが高額になると、自己負担限度額を超えた分が払い戻される場合もあるため、医療機関や自治体の担当窓口に確認したほうが良いかもしれない。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年3月22日公開記事)
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