オリエンタルランド<4661> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年3月12日記)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
経済再開で業績急回復期待 | ① | コロナによる入場制限・インバウンド減、継続 |
チケット戦略の変更で収益力向上 | ② | 値上げ、人手不足の影響で顧客満足度低下 |
2つのプラス材料
①リオープニングで業績急回復期待
今期売上は2,619億円(前期比54%増)、最終損失は58億円(前期損失541億円)と2期連続赤字ながら急回復。売上で229億円、最終利益で116億円の上方修正だ。入場制限緩和、チケット値上げ、1人当たりのグッズ販売増の効果が大きい。経済再開(リオープニング)で期待される銘柄の代表だ。
②チケット戦略の変更で収益力向上期待
入場券に初の価格変動制を導入した。需要平準化と収益改善が期待出来る。実際に客単価は上昇している。世界のディズニーと比べても東京の入場料は最低水準で改善余地は大きい。ファストパス有料化も検討中だ。新エリアへの継続投資、ホテル拡大とパークとの連動強化、チケット戦略で成長を目指す。
2つのマイナス材料
①コロナによる入場制限、インバウンド減継続
リオープニング期待が高く、株価は2月に過去最高値をつけた。コロナが再拡大し、経済再開やインバウンド復活が遠ざかるようだと、すでに株価はある程度織り込んでいるだけに下落リスクがある。もし景気が後退するような局面があれば、チケット値上げが顧客に受け入れられない可能性もある。
②値上げ、人手不足の影響で顧客満足度低下
TDRの人気はキャストのホスピタリティが高く、顧客の満足度が高いことにある。人手不足でキャストの採用や育成が厳しい状況となり、キャストのクオリティが低下すると、業績に悪影響となりかねないことはリスクだ。特に入場制限が撤廃されて久し振りに多くの人が訪れたときの対応に懸念が残る。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月22日公開記事)