キヤノン <7751> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年3月13日時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
ミラーレス「EOS R3」のヒットで大幅増益 | ① | 部品不足や物流の混乱で業績が伸び悩む懸念 |
5年で60円増配する配当政策を発表 | ② | アフターコロナでプリンター需要減速 |
2つのプラス材料
①ミラーレス「EOS R3」のヒットで大幅増益
2021年12月期は営業利益2.6倍の2,819億円と大幅増益でコロナ前水準を上回った。不振が続いていたカメラで、ミラーレス一眼レフ「EOS R3」が大ヒット。先行するソニーを強烈に追い上げる。22年12月期の営業利益もカメラ、プリンターの好調が続く見通しで18%増の3,320億円を見込んでいる。
②5年で60円増配する配当政策を発表
配当利回りの高さが魅力的で3.68%である。ただ、コロナ禍の業績低迷で2020年12月期には160円から80円に33年ぶりに減配したことで投資家を失望させた。業績回復を受けて、今期100円配当を25年12月期に過去最高水準の160円に戻す配当政策を明言した。160円なら利回りは5.89%になる。
2つのマイナス材料
①部品不足や物流の混乱で業績が伸び悩む懸念
半導体をはじめとした部品不足の影響は今のところ大きな影響となっていない。しかし、部品不足に加え、原材料高、物流コストの上昇が収益を圧迫する可能性がある。海外工場を閉鎖し、国内生産へ回帰しはじめているのはその対策の一環であり、短期的にはコスト増要因となる。
②アフターコロナでプリンター需要減速
プリンター需要の回復で主力のプリンティング部門の売上、利益が急回復している。しかし、コロナ禍で在宅勤務が増えたことによる特需だった可能性も高い。プリンターは毎年買うようなデバイスでもなく、在宅勤務の比率が減ればプリンター売り上げが減速する可能性がある。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月23日公開記事)