任天堂<7974> の株価を予想する上でのプラス材料(株価上昇につながる材料)とマイナス材料(下落につながる材料)をそれぞれ2つずつ挙げた(2022年3月18日時点)。
プラス材料 | マイナス材料 | |
---|---|---|
スイッチのソフト発売増と円安で上方修正 | ① | 部品不足によるスイッチの発売台数下方修正 |
新ポケモン、メタバースへの期待 | ② | モバイルゲーム、マイクロソフトとの競争激化 |
2つのプラス材料
①スイッチのソフト発売増と円安で上方修正
会社予想営業利益を5,000億円から、11月5,200億円、2月5,600億円と2度上方修正。前期は「あつ森」人気とゲーム業界の「巣ごもり特需」で82%増の過去最高益。反動で修正後でも13%減益だが高水準だ。ソフト販売が想定を上回り、円安も利益に貢献している。再上方修正への期待も高い。
②新ポケモン、メタバースへの期待
スイッチの累積販売は1億台を超え歴代ハードで最高となった。ソフトはハードの後に買うので当面期待できそうだ。人気のポケモンゲームでは、1月発売のタイトルが好調、22年冬には完全新作を発売する。ゼルダの伝説、Nintendo Switch Sportsなど期待商品がラインアップされている。メタバース分野でもIPが豊富なだけに期待は高い。
2つのマイナス材料
①部品不足によるスイッチの発売台数下方修正
スイッチは5年で1億台を超えたが、サイクルは終盤に来ているとの見方もある。半導体不足などの影響もあり、今期の販売見通しは2,400万台から2,300万台に引き下げた。任天堂を弱気に見るアナリストは、ハードの世代毎に利益と株価のピークがあり、スイッチのピークは過ぎたとの見方をしている。
②モバイルゲーム、マイクロソフトとの競争激化
ゲーム市場は世界的に拡大している。しかし、任天堂やソニーが得意とする専用機から汎用のPCやモバイルのオープンプラットフォームシフトしている。参加人数が1億人を超える「億ゲー」は世界で10本以上あるが、任天堂もソニーも名前はない。マイクロソフトがアクティビジョン・ブリザードを買収したこともあって、世界市場での生き残りをかけた競争が始まる。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月24日公開記事)