ガンプラ、世界的大ブームでバンナム史上最高益! ガンダムメタバースに期待

2022/05/22 19:00

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約40年ぶりに「ガンプラ」の大ブームが到来。世界的なブームで品不足が生じ、オークションでは高値で取引されている。ガンダムのあらゆるニュースを集約、配信する「ガンダムナビアプリ」(バンダイナムコエンターテインメント)が3月22日から始まるなど、あらためて日本の誇るIP「ガンダム」に注目が集まっている。 ガンダムの新作が7

約40年ぶりに「ガンプラ」の大ブームが到来。世界的なブームで品不足が生じ、オークションでは高値で取引されている。ガンダムのあらゆるニュースを集約、配信する「ガンダムナビアプリ」(バンダイナムコエンターテインメント)が3月22日から始まるなど、あらためて日本の誇るIP「ガンダム」に注目が集まっている。

ガンダムの新作が7年ぶりの公開ラッシュ

ガンプラとは、「機動戦士ガンダム」のモビルスーツを着たロボットのプラモデルのことだ。機動戦士ガンダムは1979年に放映が開始された人気ロボットアニメで、数多くの作品が公開され、長きにわたってファンに支持されている。

提供しているのはバンダイナムコホールディングス <7832> で、日本を代表するIP(知的財産)の一つである。2022年に7年ぶりとなる新作が制作される。TVアニメや映画などの3作品に加え、Netflixでの実写版も公開予定だ。

ガンプラはコロナ禍で国内外にて売上好調

ガンダムの中心は映像作品であるが、ガンプラなどのトイホビー、ゲーム、コミックなどメディアミックスで展開しており、2020年度のIP売上は950億円、2021年度の売上は14%増の1,080億円を見込んでいる。

バンダイナムコでは、ガンダムを世界最大級のIPに成長させるため「ガンダムプロジェクト」を推進中で、2025年度には売上1,500億円を目標にしている。

ガンプラは、1980年に発売を始め40年以上が経過したが、人気があるため新商品を継続的に投入している。2019年4月には出荷数が累計5億個、2020年5月には7億個を超えた。出荷数は加速してきている。

国内のコアなファン層は80年代のブームを支えた40〜50代であるが、その子ども達を巻き込んで親子で作るパターンが増えてきているようだ。売上の約半分が海外だ。米国や中国など海外展開が順調にいっている。

ガンプラ好調でバンダイナムコは史上最高益

バンダイナムコの2022年3月期の業績の会社予想は、売上は前年比9%増の8,100億円、営業利益は13%増の960億円といずれも過去最高を更新する見込みだ。

収益を押し上げているのがガンプラの売上が含まれるトイホビー事業で21%増の3,650億円だ。この中には、バンダイナムコの主力IPであるドラゴンボールやワンピースの売上も含まれている。特に好調だったのが、ガンプラと鬼滅の刃、ガチャガチャ用のトイだった。

40年前は行列で危険な状況、今は「転売ヤー」で価格高騰

40年前のブーム時もガンプラは人気で入手するのが難しく、発売当日に並ぶしか手段がなかった。子ども達が殺到し、エスカレーターで将棋倒しになるなど社会問題化した。

現在も入手するのは難しいが、40年前と違い今はECやオークションなどで手に入れることができる。「転売ヤー」が国内外にて高価格で売れるため買い占めることが社会問題化している。

ガンダムメタバース構想

グローバルでメタバースへの競争が始まった。バンダイナムコも「機動戦士ガンダム」を切り札に参入を決めている。同時通訳機能をもったコミュニティで世界のファンがふれあい、メタバース上でガンプラを買えばECと連結して自宅に届けられる、自分で作ったガンプラをバトルさせることも視野に入れている。

ガンダムの新作とともにメタバースの詳細が明らかになる今後が楽しみだ。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・ガンダムナビアプリ(バンダイナムコエンターテインメントリリースより)

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(2022年3月26日公開記事)