「私立中学」の学費はどのくらい高い?「大学生の一人暮らし」の仕送り額は?

2022/05/22 22:00

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子どもを私立中学校へ通わせたいと思っている人も多いだろうが、私立中学と聞くと学費が高そうだ。学費はどれくらいなのだろう。また、子どもが中高を卒業した後に大学へと進学させたい人も多いはずだが、大学生の一人暮らしはどれくらい仕送りが必要なのか? 私立中学の学費は公立の何倍かかる?「開成・麻布・武蔵」御三家は高いのか 私立中

子どもを私立中学校へ通わせたいと思っている人も多いだろうが、私立中学と聞くと学費が高そうだ。学費はどれくらいなのだろう。また、子どもが中高を卒業した後に大学へと進学させたい人も多いはずだが、大学生の一人暮らしはどれくらい仕送りが必要なのか?

私立中学の学費は公立の何倍かかる?「開成・麻布・武蔵」御三家は高いのか

私立中学に進む子どもは珍しくなく、東京では4人に1人が私立に通っているという。しかし、「私立に行かせてあげたいけど、学費の高さが気になる」という人もいるのではないだろうか。私立と公立の学費の違いを見ていこう。

3年間で3倍近くの差!私立・公立の学費はいくら?

1年間にかかる学習費総額の平均は、公立で48万8,397円、私立で140万6,433円だ(文部科学省 2018年度)。3年間に換算すると公立は約147万円、私立は約422万円で、その差は約2.9倍にもなる。

中学校で1年間にかかる学習費
区分公立私立
学習費総額48万8397円140万6433円
うち学校教育費13万8961円107万1438円
うち学校給食費4万2945円3731円
うち学校外活動費30万6491円33万1264円
(出典:文部科学省より筆者作成)

学習費総額は、「学校教育費」「学校給食費」「学校外活動費」の3つから成る。 この中で特に大きな差が出るのが、入学金や授業料、修学旅行費などを含む「学校教育費」。入学金や授業料がかからない公立は13万8,961円だが、私立は107万1,438円となっている。

「学校給食費」は、公立の4万2,945円に対して私立はわずか3,731円。私立では給食を提供している学校が少ないことが影響しているのだろう。 「学校外活動費」とは、塾や習い事などの学校外でかかる費用だ。公立と私立で費用に大きな差はないが、その使い道を見ていくと、公立では高校受験を見据えて塾などにお金をかけるのに対し、私立では習い事などにお金をかけているようだ。

有名私立「男子・女子御三家」の学費はもっと高い?

「御三家」と呼ばれるような人気、実力がある有名私立では、上で紹介した私立の学費よりもっと高いのだろうか。

御三家の学習費総額に関する公式データはないため、私立の学費のなかでも多くの割合を占める「授業料」で比較してみよう。

男子御三家「開成・麻布・武蔵」の一つである開成中学校の年間授業料は、49万2,000円で、女子御三家「桜蔭・女子学院・雙葉」のうち桜蔭中学校の授業料は、44万7,600円だ。

私立の全国平均は42万8,574円であるため、2校とも全国平均より高く、公立と比べると家計への負担が大きくなることは間違いない。ただ、東京都内には授業料が100万円前後かかる学校もあり、これを踏まえると平均から大きくかけ離れているわけではない。

見落としがちだけど押さえておきたい費用は?

公立・私立にかかわらず、学校外でかかる費用には注意が必要だ。公立であれば高校受験を見据えての塾通い、私立であれば習い事など、かなりのお金がかかる場合がある。

また、特に私立にはお金持ちの子どもが多いと予想され、放課後や休日に遊ぶ費用が思った以上にかかったり、場合によっては保護者同士の付き合いにお金がかかったりする。こうした費用も押さえておいたほうが良いだろう。

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【受験】私立中学の学費は公立の何倍かかる?「開成・麻布・武蔵」御三家は高いのか

大学生の「一人暮らし」はいくらかかるのか 仕送りの相場は?

大学受験が終わって入学が決まると、一人暮らしをする学生も多い。引っ越しの際の初期費用や、月々の生活費などの様々な費用が発生するが「結局いくらかかるのか不安」という親もいるだろう。また、仕送りの相場はどれくらいなのだろうか?

一人暮らしの「初期費用」の内訳は3つ

大学生の一人暮らしにかかる初期費用は、「物件の契約費用」「家具・家電代」「引っ越し代」の3つに大きく分けられる。

いくつかの賃貸紹介サイトの情報をもとにすると、これら3つを合わせた初期費用の相場は、50万円前後だ。

敷金・礼金、仲介手数料、家賃などが含まれる「物件の契約費用」は、家賃のおよそ5ヵ月分が相場。例えば家賃が6万5,000円であれば、約33万円かかる。

「家具・家電代」は、商品のサイズやメーカーによって差が出るが、10〜20万円程度かかる場合が多いようだ。

「引っ越し代」は、荷物の量や距離に応じて3〜10万円ほどかかる。

「月々の生活費」はいくら?

1ヵ月にかかる生活費の全国平均は約12万円だ(全国大学生協連 第56回学生生活実態調査 2020年実施)。

その中でも特に大きな割合を占めるのは、やはり家賃。平均は5万2,910円であるため、生活費の半分近くを家賃が占めている。

次に多くかかるのが食費で、平均は2万4,570円。他にも、交通費や娯楽費、書籍費などがかかる。

首都圏で一人暮らしするときの「仕送り」の相場は?

子どもが一人暮らしをする場合、仕送り額に悩む親も多いだろう。

東京・埼玉・千葉・神奈川の首都圏の私立大学生に限定すると、仕送り額の平均は8万2,400円だ(東京私大教連 私立大学新入生の家計負担調査 2020年度)。

調査元が異なるため一概に比較はできないが、仕送り額の全国平均は7万410円で(全国大学生協連)、首都圏のほうがやや高い傾向にあるのかもしれない。

ただ、いずれの仕送り額でも、12万円という平均生活費の全てを賄うことは難しく、奨学金を利用する、バイトをするといった何らかの方法で、収入を得ている学生がいることがうかがえる。

万が一仕送り額が不足する場合は、どのように費用をねん出するかも検討しておきたい。

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大学生の「一人暮らし」はいくらかかるのか 仕送りの相場は?

文/編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月26日公開記事)