お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアさん(47)が、人工関節を入れる手術を無事に終えたことを報告した。足の付け根の骨の一部が壊死する病気が原因だったという。患者数が比較的多いとされる「関節リウマチ」「変形性関節症」を発症した人の中にも、人工関節手術を受ける人がおり、決して珍しいものではない。手術の費用相場はいくらだろうか?
人工関節手術とは?合併症のリスクも
人工関節手術とは、関節の傷んでいる部分を取り除き、金属やセラミックなどでできた人工関節に置き換える手術だ。膝関節や股関節の手術が広く知られている。
手術することで、痛みを取り、可動域が広がるといった効果を期待できる。人工関節の耐用年数は、患者の状態にもよるが20〜30年と言われている。
効果が期待できる一方で、合併症のリスクも伴う。
いずれも確率は極めて低いものの、例えば人工関節を入れた部分に細菌が入る「感染症」や、出血量が多くなった場合の「輸血」が挙げられる。また術後に、関節に大きな負担がかかる動きを繰り返すと、人工関節がゆるみ、痛みが出る可能性もゼロではない。
人工関節手術の費用はいくら?
人工関節手術にかかる費用は、手術前の「検査費」と、2〜4週間の入院を含む「手術・入院費用」の2つに大きく分かれる。
「検査費」は、健康保険が適用されて3割負担であれば、1万5,000円ほどが相場だ。
「手術・入院費用」は、膝関節や股関節の左右片側を手術する場合、3割負担なら60〜80万円ほどが相場だ。
手術費用の負担を軽くする方法は?
手術費用の負担が重いと感じる人も多いはず。
そのような状況で利用できるのが、「高額療養費制度」。年齢や所得に応じて、ひと月あたりの負担上限額が定められており、それを超えた分の費用を助成してくれる。
制度が適用されれば、自己負担が10万円前後になる場合もあるので、各自治体の窓口での申請を検討したほうがいいだろう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
画像・Aliaksandr Marko / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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(2022年3月26日公開記事)