仕事の取引先から「うちは〇〇社のOEMをやっています」などと言われることがある「OEM」。一方「ODM」は製造業界に詳しい人しか聞いたことが無いかもしれません。
2つの言葉はどちらも製造を請け負うことを意味していますが、内容は少々異なります。身近なところで行われている「OEM」や「ODM」ですが、どう違うか分かりますか?
車、スマホ、化粧品から食品まで多様な業界で行われている
「OEM」とはOriginal Equipment Manufacturingの略で、他社ブランド商品の製造を受託することです。発注元の会社は、商品企画や開発、設計、資材提供などを行います。委託先の製造業者が商品を作り上げた後は、自社で販売を行います。
OEMがよく行われる業界には、自動車業界があります。例えばトヨタ自動車 <7203> の「パッソ」はダイハツ工業 <7262> が製造しています。製造元のダイハツでは同じモデルを「ブーン」という名前で販売しています。
「ODM」とはOriginal Design Manufacturingの略で、他社ブランド商品の設計から製造までを、一貫して受託することです。ODMはパソコン業界やスマートフォン業界でよく採用されています。
ただOEMとODMの境界は曖昧で、どこまで委託先に任せるかは会社によって異なります。また受託する製造業者が企画、設計を行いブランド側へ打診するケースも見られます。
解答:「OEMとODM」の違いとは……
OEMとは他社ブランド商品の「製造工程」のみを請け負うことで、ODMとは他社ブランド商品の「設計から製造まで」ワンストップで請け負うことです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月27日公開記事)