日本ハム <2282> 、伊藤ハム <2296> 、プリマハム <2281> といえば、生活にも身近な食肉業界の大手企業ですが、働いている社員の年収はどれくらいなのでしょうか。
平均年収は700万円〜850万円
3社の最新の平均年収は、日本ハムが840万円、伊藤ハムが722万円、プリマハムが729万円です。ただし、伊藤ハムについては持株会社の年収であることに注意が必要。
業界1位の日本ハムは800万円超え、他も700万円以上で、上場企業のなかでも比較的高年収の部類に入ります。
なお、過去5年の年収の推移は以下の通り。日本ハムと伊藤ハムは下がっているのに対し、プリマハムは着実に上がってきています。
決算期 | 日本ハム | 伊藤ハム | プリマハム |
---|---|---|---|
17年3月期 | 868万円 | 844万円 | 697万円 |
18年3月期 | 871万円 | 778万円 | 712万円 |
19年3月期 | 857万円 | 755万円 | 719万円 |
20年3月期 | 842万円 | 726万円 | 725万円 |
21年3月期 | 840万円 | 722万円 | 729万円 |
この傾向は業績とも連動しており、日本ハムと伊藤ハムは売上高が横ばいなのに対し、プリマハムは5年間で約20%増加。業績の好調が社員への待遇に還元される良い循環を作っています。
原料費高騰で商品パッケージが変わる?
好調のプリマハムをはじめコロナの影響が比較的小さい食肉業界ですが、ここにきて問題が発生しています。
原材料となる肉類の価格や輸送費が高騰し、各社一部商品の値上げを余儀なくされました。「アルトバイエルン」や「シャウエッセン」ら人気商品も対象で、売上の減少も心配されます。
各社対策を練っていますが、なかでも注目すべきは商品パッケージの工夫。ソーセージの「巾着型」包装やハムの「ずらし連モノ」包装を「エコ型」に変更するというものです。
安価な素材を用い、かつコンパクトなパッケージにすることで資材費や輸送費を抑える狙いですが、慣れ親しんだ商品の変更は消費者へのインパクトが大きそう。
コロナ禍を乗り越えるための企業努力が、意外な形で私たちの暮らしに影響を与えそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・beats_ / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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(2022年3月26日公開記事)