転職先決まらずに退職、「再就職」に向けてすべきこと3選

2022/05/28 23:00

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約4人に1人が、転職活動をせず退職しています。また、退職後すぐに転職先で働き始めた人、いわゆる離職期間のない人も、約4人に1人しかいません(出典:厚生労働省「転職者実態調査(2020年)」)。よく「離職期間があると転職に不利」と言われますが、実際には多くの人が離職期間を経験しているのです。転職先が決まらず退職した時は、

約4人に1人が、転職活動をせず退職しています。また、退職後すぐに転職先で働き始めた人、いわゆる離職期間のない人も、約4人に1人しかいません(出典:厚生労働省「転職者実態調査(2020年)」)。よく「離職期間があると転職に不利」と言われますが、実際には多くの人が離職期間を経験しているのです。転職先が決まらず退職した時は、再就職に向けて、3つの選択肢を検討しましょう。

キャリアコンサルティングを受ける

今後どのようなキャリアを歩むべきか悩んでいるなら、キャリアコンサルティングを検討してください。

キャリアコンサルティングとは、自分が希望するキャリアを叶えるため、どんな職種を選び、どんなスキルを向上させればいいのか、キャリアコンサルタントに相談に乗ってもらうことです。

キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法に規定された国家資格で、国家試験に合格して初めてキャリアコンサルタントを名乗れます。専門家に相談すれば、客観的な視点からアドバイスを受けられるでしょう。

キャリアコンサルタントを探すには、「キャリコンサーチ(キャリアコンサルティング協議会運営)」が便利です。2022年2月末時点で4,716名の登録者がいます。

職業訓練でスキルを身につける

退職後は、失業手当を受け取るため、ハローワークで手続きをします。このとき、職業訓練も検討しましょう。

職業訓練(ハロートレーニング)では、無料・有料でさまざまな分野のスキルを身につけられます。訓練期間中は、失業手当の支給が最長2年延長されるのもメリットです。

たとえば東京都では、次のようなコースを無料で受講できます(テキスト代は自己負担)。期間はコースによって異なり、2ヵ月から最長2年です。

・自動車整備
・建築
・電気工事
・ファッション
・介護
・総務経理事務
・Webデザイン
・不動産
・ビジネスマナー
・パソコンスキル
・営業

通信教育や専門学校で勉強する

資格取得を目指して、通信教育や専門学校で勉強するのも一つです。難易度は高いですが、社会保険労務士や税理士などの資格を取得すれば、その後の転職が有利になるはずです。

仕事を始めると、なかなか集中して勉強に取り組むのは難しくなります。離職期間を上手に活用し、ステップアップを目指しましょう。

ただし、資格取得までには数年かかることもあります。貯蓄状況も考慮に入れて、「いつまでに資格をとる」という目標を立て、計画的に勉強することが大切です。

離職期間は、焦りが生まれるかもしれません。しかし、条件の合わない会社に無理に転職しても、かえって自分の首を絞めてしまうことがあります。自分自身の適性を踏まえ、必要に応じて能力開発を行い、希望するキャリアを叶えてください。

文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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(2022年3月27日公開記事)