「セルフレジで小銭を大量投入され、機械が止まることが多い」という声がスーパー側から挙がっているニュースが話題になった。銀行が硬貨預け入れ手数料を相次いで導入、値上げしたこともあってか、硬貨を紙幣に“逆両替”しようとする客が増えているという。店側はこうした悩みを抱えているが、利用者はどのような点をデメリットと感じているのだろう?
操作に時間がかかってしまう
2018年の古いデータではあるが、調査会社のマイボイスやインテージが実施したアンケート調査によると、操作に時間がかかってしまうことに不安を感じる人がいる。店ごとに操作方法が異なることも一因だろう。
操作で手間取っているときに、後ろで待っている客からの圧を感じてつらい経験をした人もいるようだ。
商品スキャンがうまくできない
商品スキャンから会計まですべて客自身が行う「フルセルフレジ」を利用する人からは、バーコードの読み取りがうまくできないという声もある。
そのため、スキャンは店員がして会計のみ自分で行う「セミセルフレジ」であれば利用したいと考える人もいる。
バーコードがない商品の処理が面倒
バーコードがない商品の処理が面倒だと感じる人もいる。特にグラム単位で販売している商品は、操作方法がよくわからず、結局店員を呼ぶことになった経験を持つ人がいるという。
他にも、大きな商品や重い荷物はセルフレジだと面倒、といった声がある。
「対面レジより空いている」「コロナの感染予防」……セルフレジのメリット
対面レジより空いていてスムーズに会計できる点や、店員に気を使わず自分のペースで会計できる点をメリットと感じ、セルフレジを積極的に利用する人ももちろんいる。
特にコロナ禍においては、感染予防の面でメリットを感じる人も多い。セルフレジの多くは指で画面をタッチして操作するが、スーパーのイオン <8267> の一部店舗では、指を近づけるだけで操作できるパネルも導入されている。
実際にセルフレジを利用している人は何割?
最新のアンケート調査によれば、18〜59歳の約2,100人のうち8割近くが、現在セルフレジを利用している(LINEリサーチ)。ちなみに利用している人の割合は、男性よりも女性のほうがやや高かった。
また、「セルフのほうが早いし、自分のペースで買い物できるから」「セルフレジを導入している店舗が増えたし、コンビニでも導入している店舗もあるので、慣れれば利便性を感じる人も多くなると思うので」とセルフレジの便利さを話す声も同調査で見られた。
さらに「コロナ禍で、人との接触を減らすことができるし、レジ店員の負担も減らすことができてよいと思う。混雑も緩和できているような気がする」といった上述のコロナ禍におけるセルフレジの利便性を語る声も。
あなたはセルフレジを利用しない派、それとも利用する派のどちらだろうか?
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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(2022年3月30日公開記事)