元SMAPのメンバーで、2021年1月のレース中に大ケガを負ったオートレーサー森且行選手（48）が、今年12月末から来年1月の復帰を目指していることを明かした。今回のケガで、計5回の手術を受けたという。

オートレーサーは危険と隣り合わせの職業だが、給料事情はどうなっているのだろう？オートレーサーになるのはどれほど難しいのかも気になる。

オートレーサー養成所への入所試験は数十倍の倍率？費用はいくら？

オートレーサーになるには、まず2次まである試験に合格し、選手養成所に入所する必要がある。倍率は年度によって異なるが、最新の36期では36.9倍。応募者数480人に対して、合格者数は13人のみだった。

入所試験の受験料は1万円かかり、実際に養成所に入ると、食費などの諸経費として120万円を支払う。養成所で9ヵ月間訓練し、検定試験に合格すればオートレーサーになれる。

現在全国には、400人のオートレーサーがいる。年齢層は18〜75歳と幅広く、その中には19人の女子選手も含まれる。

オートレーサーはS級、A級、B級の順にランク付けされ、ランクの高い選手のほうが、グレードが高く賞金の多いレースに、より多く出場できる仕組み。1年のうちに100〜160日ほどレースに参加する。

年収1億円も夢ではない？オートレーサーの給料事情

オートレーサーの主な収入源は、レースで得られる賞金だ。最もグレードの高いSGレースでは、優勝賞金が1,300〜3,000万円とされている。

オートレース選手養成所によると、平均年収は1,200万円だ。

2020年の賞金ランキングを見ると、上位選手は3,000〜9,000万円ほど獲得しており、最高年収は1億円を超える。トップ選手にもなれば、CMやテレビへの出演料なども入っているのだろう。

森選手も6位にランクインしている。

生涯で「17億円」の賞金を獲得した選手も？

高橋貢選手（51）は、生涯獲得賞金がなんと17億円を超えたことで知られている。高橋選手のオートレーサー人生に迫った書籍のタイトルが『本気の基本。 絶対王者の独白オートレーサー高橋貢が17億円稼いだ理由』というからすごい（淡路哲雄著、ブイツーソリューション、税込1650円）

これだけの額を稼ぐ人もいるだけに華やかな世界に見えるが、成績を残せないと、オートレーサーとしての年収だけで生活するのは難しく、副業する選手もいるようだ。やはり実力がものをいう厳しい世界といえよう。

文・廣瀬優香（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部
画像・FE2 / stock.adobe.com（画像はイメージです）

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（2022年4月1日公開記事）