明治 <2269>、グリコ <2206> 、カルビー <2229> 、森永 <2201> 、誰もが商品を手にとったことがある大手お菓子メーカーのなかでもっとも年収が高いのはどの会社なのでしょうか。
グリコが800万円超えの高年収
最新の平均年収は、明治が999万円、グリコが818万円、カルビーが753万円、森永が768万円です。
明治が唯一1,000万円に迫る金額ですが、これは持株会社の年収であることには注意が必要。事業を行う会社の年収はこれよりは低く、複数の求人サイトのクチコミから推測するとおそらく600万円〜700万円程度です。
明治を除くと、トップは800万円超えのグリコ。公式HPで労働時間や有給消化率のデータを公開するなど働きやすい環境づくりも進めており、今後人気が出るかもしれません。
コロナ禍でも年収安定、業績も堅調
コロナ禍で経営状態が悪化する業界が多い中、お菓子業界は年収が安定しているのも注目すべき点です。
大手4社とも直近5年間で社員の平均年収に大きな変化はなく、コロナ禍でも待遇をキープしています。
業績も堅調で、外出のお供になりやすいキャンディやガムなどは不調だったものの、巣ごもり生活でチョコレートやビスケットの需要が増えて売上を支えました。
反動による売上減少もそれほど起こらず、コロナ禍における「勝ち組」業界のひとつと言えそうです。
培養カカオ、AI導入など独自の取り組みも
コロナ禍でのダメージが少なく安定している4社、さらなる業績向上への積極的な取り組みも目立ちます。
明治は「培養カカオ」事業を行うスタートアップや「フードテック」系ファンドなど、SDGsを意識した投資を実施。
カルビーはお菓子のパッケージデザインにAIを導入し、一部商品でパッケージを変更したことで売上を1.3倍に伸ばしました。
そのほか、グリコは40年ぶりに社長を交代、森永も積極的な新商品開発の動きが見られます。
堅調なお菓子業界で今後さらに業績を伸ばし他社をリードするのはどの企業なのか。注目が集まります。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・Koukichi Takahashi / stock.adobe.com(画像はイメージです)
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