島耕作が社外取締役に就任!年収はどれくらい?大企業では1000万円を超えることも

2022/06/03 12:00

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30年以上連載される「島耕作」シリーズの主人公が「社外取締役」に就任すると話題です。最近では、いとうまい子さんや、酒井美紀さんなど芸能人が社外取締役に就任したことで話題となりましたが、社外取締役とはどのような役割を果たすのか?また、年収も気になるところです。 客観的な目線で経営監督を行う仕事 年収は600万〜800万

30年以上連載される「島耕作」シリーズの主人公が「社外取締役」に就任すると話題です。最近では、いとうまい子さんや、酒井美紀さんなど芸能人が社外取締役に就任したことで話題となりましたが、社外取締役とはどのような役割を果たすのか?また、年収も気になるところです。

客観的な目線で経営監督を行う仕事 年収は600万〜800万

社外取締役とは、その名の通り社外から招かれた取締役のこと。利害関係にとらわれない客観的な目線で経営の監督を行う仕事で、上場企業では設置が義務付けられています。

経営経験者、弁護士、会計士など専門知識を持つ人が多いですが、なかには珍しいバックグラウンドの人もおり、冒頭でも触れたように、昨年女優の酒井美紀さんが不二家 <2211> の社外取締役に就任し話題になりました。

複数の企業で社外取締役を務める「兼任」も一般的で、なかには5社以上で務めている人もいます。

年あたりの報酬は600万円〜800万円が多いものの、JPX400のような大手企業では1,000万円を超える場合も。

専門知識や経験が必要でハードルが高い代わりに、ニーズが多く短い時間で高額の報酬を得られる割りの良い仕事と言えます。

社外取締役は増加傾向、今後は過半数が当たり前に?

経営に専門知識を取り入れられ、透明性を高められるといったメリットがある社外取締役。日本ではここ数年増え続けています。

社外取締役中心の体制も一般的になっており、最近ではセブン&アイ・ホールディングス <3382> が取締役の過半数を社外取締役とする検討をしているとわかりました。

一方でこうした動きは、数を増やすこと自体が目的化したり、男女比を改善するためだけに女性を登用する「お飾り」社外取締役といった課題も生みました。

ただ、最近では第三者委員会が社外取締役の監督責任をより厳密に追及するケースが増えたり、能力ある女性の社外取締役も増え、少しずつ改善傾向にあります。

経営のモデルケースとなるアメリカの主要企業では、取締役のほとんどを社外取締役で構成するのが一般的で、今後日本でもこの流れが加速しそうです。社外取締役という役割が閉鎖的なイメージのある日本企業の経営を変えるきっかけになるでしょうか。

文/編集・dメニューマネー編集部
画像・ponta1414 / stock.adobe.com(画像はイメージです)

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(2022年4月2日公開記事)