駐車場経営の人気は高く、土地を持っていなくても、借りたり新たに土地を買ったりして始める人もいるそうです。ただ実際に始めた人の例を見ると、収益が得られないどころか、管理費などの経費により赤字になることもあるなど、経営は甘くないようです。どのような点に気をつけたら駐車場経営で利益を出せるのでしょうか。

ポイント1　その地域には駐車場のニーズがあるのか探る

駐車場のタイプには「月極」と「コインパーキング」の2種類があります。

いずれにしても利用者が増えないと、赤字になることもあるようですが、利用者が増えない失敗の大きな理由は、「立地の悪さ」のようです。

このため、駐車場経営で一番大事なのは、「いい場所を見つける」ことにほかなりません。その場所に駐車場としてのニーズがあるか、事前に市場調査をする必要があります。

ニーズがあるとされるのがどういう地域かというと、「月極駐車場」は駐車場のない店舗や住宅街、「コインパーキング」は訪れる人が多い施設や駅の近くと、一般的には言われています。

市場調査については、周遍の競合駐車場の価格などは自分でも調べられますが、駐車場運営会社に調査を頼むという方法もあります。

ポイント2　質の高い管理会社を選ぶ　管理の質が低いと利用者が減る！

駐車場経営の管理──清掃やクレーム対応など──は管理会社に頼むのが一般的ですが、中にはきちんと対応してくれない管理会社も存在します。

清掃が行き届いていない場合は利用者が減ったり、機器の整備がされていない場合は、料金支払いや車の出入りができなくなったりといったトラブルになることも。

契約前に質の高い管理会社を選ぶには、候補の会社が管理する駐車場をチェックしたり、管理体制を確認したりするだけでなく、いくつかの会社を候補に挙げた上で、同じ質問をするなどしっかり比較しましょう。

ポイント3　賃料の支払い方法をたくさん用意する

駐車場経営でよくあるトラブルは、月極駐車場の賃料未払いです。収益減になるだけでなく、催促や交渉の手間もかかりますし、最悪の場合、車両撤去費がかかることもあります。

滞納になる原因として多いのは、賃料の支払い方法が少ないことです。ATMで振り込むしかないより、口座引き落としやコンビニ支払いができるようにしておけば、滞納防止になります。

駐車場経営に興味がある人は、「不労所得」を得たいと考えているのではないでしょうか。いい立地でしっかりした管理会社が見つかれば、たしかに不労所得は得られるでしょう。

しかし、事前の準備によっては赤字になり、所得どころか出費が増えるかもしれないことをきちんと理解した上で検討しましょう。

文・佐々木佐奈（ライター）
編集・dメニューマネー編集部

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