家電量販店などを訪れると見かける「希望小売価格」や「オープン価格」。商品がどのくらい割引されているか目安にしている人も多いのではないでしょうか。
最近は「希望小売価格」をやめて「オープン価格」に移行するところも多いと聞きます。まったく異なる意味を持つ「希望小売価格」と「オープン価格」ですが、どのように違うか知っていますか?
価格表示は、景品表示法の「有利誤認」に該当しないよう注意が必要
「希望小売価格」とは、メーカー側があらかじめ設定した商品価格のことです。ただ実際に消費者へ販売するのはメーカーではなく小売業者なので、店頭価格は小売業者が決めることになります。
新品番が発売すれば型落ち品番が値下がるように、商品の市場価格は変化します。市場価格がかけ離れると「希望小売価格」は意味が無くなり、メーカーによって撤廃されることがあります。
小売業者が希望小売価格の撤廃に気が付かずに、店頭価格に併記してしまうケースがまれにあります。これを行うと「実際には存在しない価格を引き合いに出して、商品をより安く見せかける」ことになり、景品表示法に違反する行為となってしまいます。
一方、「オープン価格」とはメーカー希望小売価格の設定がないもの、もしくは希望小売価格を表示しないものを指します。類似の商品によって市場価格が形成されている場合、メーカーが価格を提示する必要性はあまりないためオープン価格になります。
解答:「希望小売価格とオープン価格」の違いとは……
「希望小売価格」とはメーカーが設定した商品価格のことで、「オープン価格」とは希望小売価格が設定されていないものです。どちらも販売価格を決定するのは小売業者です。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年4月4日公開記事)