ジュニアNISAは教育資金の準備に利用されていますが、2023年で制度の終了が決まっています。これからジュニアNISAを始めたい場合や、既に利用している場合は、どのような扱いになるのでしょうか。
新たに口座開設できるのは2023年末まで
ジュニアNISAの口座開設が申込めるのは、制度が終了する2023年末までです。
ただし成人年齢の引き下げにより、対象年齢の変更があるので注意が必要です。
現在、口座開設できるのは、開設する年の1月1日時点で19歳以下の人です。ただ2023年になると、17歳以下の人も対象となります。
つまり、2022年中に開設するなら2022年1月1日時点で19歳以下の人、2023年以降に開設するなら2023年1月1日時点で17歳以下の人が対象というわけです。
既に申し込んでいる人はどうすればいい?制度終了後、保有分はどうなる?
既にジュニアNISAを運用中で、制度が終わる時点で18歳になっていない場合、保有している金融商品は18歳になるまで非課税で保有できます。
5年間の非課税期間を過ぎた金融商品は、継続管理勘定に移して(ロールオーバー)保有することになり、売却はできますが新たな買付はできません。
制度が終わったら18歳未満でも非課税で払出しできる!
ジュニアNISAには「18歳になるまで払出しができない」という条件があり、デメリットと言われてきました。ただ2023年にジュニアNISAの制度が終了すると、払出しの年齢制限がなくなり、18歳になってなくても引き出せます。
従来は、高校卒業の年齢にあたる18歳になってようやく払い出しできていたため、中学校や高校への進学時には使えませんでした。しかし、2024年以降は自由なタイミングで使えます。
「ジュニアNISAはもう終わるから申し込む必要はない」と決めつけず、メリットと手間をもふまえて検討してみてはいかがでしょうか。
文・井手本亜希(ライター)
編集・dメニューマネー編集部
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