投資の世界には「人の行く裏に道あり花の山」という格言がある。敢えて人と反対の行動をした方が大きな成功につながりやすいという意味だ。
かつて資源大国として成長が期待されていたロシアは、ウクライナ侵攻ですっかり嫌われ者になったが、国際社会が納得する結末を迎えられれば、また世界からのロシア投資は復活するはずだ。今のうちにロシア市場に「種をまいておく」方法はないのだろうか。
ロシア株式市場は再開したが、投信、ETFも取引停止状態
ロシア株式市場は2月28日に取引停止状態に陥ったが、3月24日に再開し、現在は上場銘柄すべての取引ができるようになった。
しかし外国人の売り注文が禁止されており、出来高も通常の水準をはるかに下回っている。そもそも日本でロシア株取引ができる証券会社はそう多くなく、初心者が取引するのは難しいだろう。
ロシア株式・債券が組み込まれた投信も軒並み取引停止状態である。新規買い付けだけでなく解約も不可能というのだから手も足も出ない。
そんな中、ロシア株価指数と連動するETFがロシア株に対する最後の投資手段であったが、「iシェアーズMSCIロシアETF(ERUS)」、「NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信」のいずれも売買停止になってしまった。
代替投資先として考えられる資源関連銘柄
ロシアへの投資手段がなくなった今、有効な投資先として考えられるのは資源エネルギー関連の銘柄だ。
たとえば個別株では、住友金属鉱山 <5713> や日揮HD <1963> などで、いずれも大きく値上がりしている。
また資源関連のETFも狙いどころかもしれないWTI原油ETF <1671> やエナジーETF <1685> のほか、ロシアで生産される作物の価格上昇を見込んで小麦ETF <1695> 、大豆ETF <1697> も期待できるかもしれない。
投資すべき先を考えるなら、「ロシアがいない世界市場で必要とされるモノ」を思い浮かべるといいだろう。
既に価格が上がった銘柄は下落リスクもあるので安易な買いは要注意だが、今後の参考にしたい。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2022年4月5日公開記事)