東京証券取引所が2022年4月4日、1部、2部、マザーズ及びJASDAQ(スタンダード・グロース)という4つの市場区分を見直し、3つにした。誕生したのが「プライム市場、スタンダード市場、グロース市場」だ。
「プライム」には、時価総額の大きいグローバル企業など、「スタンダード」は中堅企業、「グロース」には成長企業が分類。東証によると、4日時点でプライムが1839社、スタンダードが1466社、グロース市場が465社だというが、1部企業の約8割がプライム市場に移行しており、「何が違うの?」という声もがっているようだ。
なお再編初日の4日、日経平均株価の終値は、前営業日比70円49銭高の2万7736円47銭だった。
3市場にはどんな企業が入っている?
「プライム市場」は、主に海外の機関投資家に対応できる時価総額と流動性を持ち、海外の投資家と対話が行えるガバナンス水準があること。英語での情報開示ができていること。優れた収益基盤と財務状況などが条件と考えられている。具体的には流通株式時価総額が100億円以上、流通株式数が2万単位以上、株主数が800人以上、流通株式比率が35%以上などとされている。たとえばトヨタ自動車 <7203> 、ソニーグループ <6758> 、NTT <9432> や三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> などが入っている。
「スタンダード市場」は、主に国内の投資家に対応できる時価総額と流動性を持ち、基本的なガバナンス水準があること。日本語での情報開示ができていること。安定的な収益基盤と財務状況などが条件と考えられている。具体的には流通株式時価総額が10億円以上、流通株式数が2000単位以上、株主数が400人以上、流通株式比率が25%以上などとされている。日本マクドナルドホールディングス <2702> や大正製薬ホールディングス <4581> などがある。
また、成長可能性が高い企業のグロース市場」は、3でマザーズやJASDAQグロースに上場していた企業と考えればいいだろう。主に最低限の時価総額と流動性を持ち、成長を踏まえたガバナンスを整備していること。などが条件と考えられている。具体的には流通株式時価総額が5億円以上、流通株式数が1000単位以上、株主数が150人以上、流通株式比率が25%以上などとされている。メルカリ <4385> やUUUM <3990> などが入った。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・60歳以上が半数以上!「警備員」の給料はいくら?
・初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
・4月に変更!「年金を多く受け取る」ために知りたい3つのこと
・SBI証券と楽天証券どちらで開設する?徹底比較(外部サイト)
・定年後の再雇用で年金が増える人、減る人【老後の備え】