AIの進化で淘汰される職業という話題では、よく名前が挙がってしまう「通訳」や「翻訳」。国際会議の場面や、海外作家の書いた本を楽しむときなどに欠かせませんが、2つの内容は微妙に異なります。
最近はアフターコロナのインバウンド再開に備える動きも出ています。外国語同士のスムーズなコミュニケーションに大切な役割を持つ「通訳」や「翻訳」ですが、どう違うか分かりますか?
翻訳・通訳の仕事には必須の資格制度が無い
「翻訳」とは、異なる言語の文章を読み手の言語の文章に変換する仕事です。翻訳者には異なる言語の文章を「読む力」と「書く力」両方のスキルが求められますが、とくに読解力が重要とされています。
「通訳」とは、異なる言語を持つ人同士の会話を手助けするために、言語を変換する仕事です。通訳には大きく分けて3つの方法があります。3つの方法とは同時通訳、逐次通訳、ウィスパリングです。
同時通訳とは、会話を止めることなく聞きながら同時に通訳していく手法です。逐次通訳は、少しずつ会話を区切りながら都度通訳をする方法です。ウィスパリングは同時通訳のように聞きながら通訳をしますが、聞き手の側でささやくように通訳を行う方法です。
同時通訳やウィスパリングは非常に高い集中力を求められるため、長時間になる場合は複数の通訳者が交代しながら行うことが多くなっています。
通訳・翻訳をするのに特定の資格は必要ありませんが、言語系雄一の国家資格では「通訳案内士」というものがあります。
通訳案内士とは、報酬を得て通訳案内業(訪日外国人向けのガイド)をすることが認められている人です。通訳案内士には通訳者としての言語能力だけでなく、日本の地理や歴史、文化などの幅広い知識やホスピタリティ能力も求められます。無資格者もガイドを行うことは可能ですが、通訳案内士やそれに類似する名称を使うことが禁じられています。
解答:「翻訳と通訳」の違いとは……
「翻訳」とは書き言葉の、「通訳」とは話し言葉の言語を変換する仕事です。いずれも高い言語力が必要とされます。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年4月6日公開記事)
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