銀行員が教える!老後破産してしまう夫婦の特徴、しない夫婦との決定的な違いは?

2022/11/16 20:00

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老後資金は足りるだろうか?と夫婦で悩んでいる人も多いはず。 銀行員は仕事上、さまざまな人のお金の流れを見ているが、その中で老後破産する人を何人も見てきたという。 老後破産してしまう夫婦としない夫婦の決定的な違いとはなんだろう。 また、破産の兆候が見られる夫婦の特徴とは? 銀行員は見た!老後破産する夫婦としない夫婦の決定

老後資金は足りるだろうか?と夫婦で悩んでいる人も多いはず。 銀行員は仕事上、さまざまな人のお金の流れを見ているが、その中で老後破産する人を何人も見てきたという。 老後破産してしまう夫婦としない夫婦の決定的な違いとはなんだろう。 また、破産の兆候が見られる夫婦の特徴とは?

銀行員は見た!老後破産する夫婦としない夫婦の決定的な違い3選

「老後資金は足りるのだろうか……」、このように不安に思っている人も多いだろう。老後資金を現役時代から計画的に準備しなければ、老後破産してしまう恐れがある。ここでは、銀行員が常日頃から業務を通して見てきた、老後破産する夫婦としない夫婦の決定的な違いを紹介する。

お金に関してオープンに会話できているか

お金に関してオープンに会話ができない夫婦は老後破産しやすいといえる。

収入や貯蓄がどれくらいあるかお互いに理解できていないと、期待しすぎて、蓋をあけたら全然貯蓄できていないというケースも考えられる。

お金に関してオープンに話せる環境にしておく必要だ。

老後の年金額を理解しているか

夫婦合わせてどれぐらいの年金をもらえるか把握しているだろうか。老後の収入を把握しておくことは非常に大事だ。

年金を多く見積もりすぎ、老後生活がはじまってから年金だけでは足りないことに気付くようでは、老後破産に陥ってしまう。

現役のうちに、夫婦で年金がいくらもらえるかを見積もっておき、足りない分は貯蓄しておこう。

必要最低限の生活費分だけではなく、孫へのお祝いやレジャー費など多めに用意しておいた方が安心といえる。

また、退職金がある場合は、こちらもどれくらいもらえるか確認しておいたほうが良い。退職金も年々減少傾向にあるので、老後資金に充てる分として多く見積もりすぎるのは危険だ。

浪費癖があるか

老後の収入は年金に限られる人が大半だろう。収入が限定されるため、浪費癖がある人は注意が必要だ。現役時代から浪費体質を改善しておいたほうが良い。

たとえば、外食ばかりで自炊をしていないのであればまずは自炊する癖をつけよう。

レジャーや買い物(ブランド品など)に使い過ぎてしまうのであれば年間いくらまでと決めればセーブしやすくなる。

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銀行員は見た!老後破産する夫婦としない夫婦の決定的な違い3選

銀行員は見た!老後破産してしまう夫婦の特徴3選

老後破産のリスクが高い夫婦はどんな夫婦なのか?ここでは老後破産してしまう夫婦の特徴的な3つのケースと、そのような夫婦が老後破産を回避する方法をあわせてご紹介する。

定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦

銀行員から見れば、定年時に多額の住宅ローンが残っている夫婦は老後破産のリスクが高めだ。

定年後に住宅ローンが残る夫婦は老後破産に至るリスクが高い

定年後に住宅ローンが残る夫婦は返済で生活が苦しくなって貯蓄も減り、老後破産に至る確率が高くなる。また、退職金でローンを完済できても、それで老後資金が枯渇して老後破産に陥る場合もある。

繰り上げ返済は鉄則!リバースモゲージやリースバックの検討も

そのような老後破産を防ぐには、定年前に住宅ローンの繰り上げ返済を行ってローン残高をゼロまたは最小限に減らすことが鉄則だ。

それが難しい場合は次の対策も視野に入る。

・リバースモゲージ

自宅を担保にしてお金を借り、自らの死後残った自宅や預貯金等で返済できるサービス

・リースバック

自宅を売却して現金化した後、売却した家を借りて住み続けられるサービス。 定年時点で住宅ローン未完済の夫婦は以上の対策で老後破産を回避しい。

生活レベルを下げられない夫婦

老後も生活レベルを下げられない夫婦もまた、老後破産の危険がある。

生活レベルを下げないと支出過多で老後破産に陥りやすい

生活レベルを下げないと毎月支出過多になる。その結果急激に貯蓄が減って早々に老後資金が枯渇し、老後破産の危険に陥ってしまう。

毎月必ず発生する費用の削減から始めると生活レベルを下げやすい

その対策として、毎月必ず発生する費用の削減から始めると生活レベルを下げやすい。例えば、以下のようなことを検討して見たほうが良い。

・格安スマホへの乗り換えで携帯料金を下げる
・保険の内容を見直して月々の保険料を下げる
・子どもの自立後は狭い物件に引っ越して家賃を下げる
・電力やガスの契約プランの見直しを行う

子どもや孫にお金をかけすぎる夫婦

子どもや孫にお金をかけすぎる夫婦も老後破産に至る危険がある。

子どもや孫にお金をかけすぎると老後の生活が苦しくなる

老後資金数千万円程度の一般の夫婦が、年間数十万~数百万円単位で子どもや孫に学費などの援助を行えばたちまち資金は枯渇する。

その結果、生活が苦しくなって老後破産に至る可能性が高くなってしまう。子どもや孫にお金をかけるのはほどほどにすべきだろう。

成人の子どもが働けない場合は?

ただ、成人の子どもが引きこもりや病気などで働けなくなり、親が子どもを養うことになった結果、老後破産に陥る場合もある。その典型例がいわゆる「8050問題」だ。

その場合は夫婦でその問題を抱えると親子で老後破産する恐れがある。

その対処法としてまず、生活困窮者の相談窓口、家族会、NPO、地域包括支援センターなどに相談しよう。その上で適切な支援やアドバイスを受けるなどの対策を早急にとる必要がある。

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銀行員は見た!老後破産してしまう夫婦の特徴3選

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年5月4日公開記事)

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