障害者や高齢者に必要なものと思われがちな「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」。実はすべての人に当てはまる部分もあります。
令和4年4月1日にはバリアフリー整備のガイドラインが改訂され、特急車両に車椅子用フリースペースを設けることが求められるようになりました。
「バリアフリーとユニバーサルデザイン」、2つの違いが分かりますか?
バリアを生み出さないように設計するのがユニバーサルデザイン
「バリアフリー」とは、高齢者や障害者が社会生活をするうえで、障壁(バリア)となるものを除くことです。段差をスロープに置き換える、手すりを設置するなど物理的な障壁の解消はもちろんですが、社会参加を難しくさせる心理的や制度的な障壁を除去することも含まれます。
バリアフリー化を推進するための「バリアフリー法(高齢者、障碍者の移動等の円滑化の促進に関する法律)」が施行されたのは平成18年のことです。
この法律では公共交通機関や特定の建築物、都市公園などを建設する場合、施設ごとに定めたバリアフリー基準に適合するよう義務付けています。すでにある施設には努力義務が課せられます。
一方、「ユニバーサルデザイン」とは障害の有無や年齢にかかわらず、だれもが使いやすいデザインのことです。新たなバリアを生じさせないことを理念に置いて設計されます。
空港や駅などにある情報サインは、シンプルな絵記号で表現されていることがあります。これは言語が異なる人にも意味が伝わるようにする狙いがあります。
ほかにも、建築物の廊下幅を広く設計しておき、ベビーカーを押す、介助者と連れ立って歩くなど、あらゆる人に支障がでないようにデザインすることもユニバーサルデザインのひとつです。
解答:「バリアフリーとユニバーサルデザイン」の違いとは……
「バリアフリー」とは、高齢者や障害者にとって障壁となるものを取り除く考え方で、「ユニバーサルデザイン」とは、新たにバリアを生まないデザインのことです。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月1日公開記事)
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