6月1日から、ペットとして飼育される犬や猫へのマイクロチップの装着が必要になりました。健康への影響も心配ですが、手続きや費用も気になるところ。飼い主は何をすればよいのでしょうか。
なぜマイクロチップを装着?
新制度は、飼い主とペットの情報をひも付けて、年間数万匹にのぼる迷子や飼育放棄を減らすための取り組みです。
個体情報が記録された長さ1センチほどのチップをペットの皮下に埋め込み、専用のリーダーをかざすと情報が確認できるようになります。
チップは生体適合のガラスで覆われていて、健康に影響はありません。獣医師が注入器で装着を行います。
必要な手続きは?
続いて気になるのが、必要な費用や手続き。新たにペットを購入する人とすでに飼っている人や譲ってもらう人では、すべきことが異なります。
飼い主の状況 | すべきこと/費用 |
---|---|
新たに購入する人 | ・チップ装着(義務)/1万円程度 ※販売側が実施 ・情報登録(義務)/300円 |
すでに飼っている人 | ・チップ装着(努力義務)/1万円程度 |
新たに譲ってもらう人 | ・情報登録(努力義務)/300円 |
新たに購入する人は、チップ装着と情報登録が義務付けられます。チップ装着は販売側が実施するため、手続きが不要です。しかし、指定登録機関への申請は自ら行う必要があります。
費用は情報登録の300円のみです。処置料の約1万円は、現状誰が負担するか明らかにされておらず、販売価格に上乗せされる可能性も否定できません。
すでに飼っている人や譲ってもらう人は、チップ装着と情報登録は努力義務。処置は動物病院に持ち込んで行ってもらい、その後自ら申請を行います。費用は、情報登録の300円と処置料の約1万円です。
どちらも、情報登録したあとに引っ越しや電話番号の変更があった場合や、ペットが亡くなった際には、別途無料の申請が必要です。
まだ運用が始まっていません。しかし、不透明な部分もいくつかあるものの、これから状況がさらにクリアになっていくはずです。まずは、こうした制度が始まることを理解しておきましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月1日公開記事)
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