50代は、他の年代と比べて平均年収が高い年代です。自分の年収が平均を超えているか気になる方も多いでしょう。1,000万円以上稼ぐ人が急増するのも50代以降の特徴です。
50代以上の平均年収は613万円
2021年の50代以上の平均年収は613万円でした(転職求人サイト「doda」調べ)。男女別では、男性が664万円、女性が435万円です。
ボリュームゾーンは300万~500万円で、全体の32.3%を占めました。3人に1人が300万~500万円の年収を受け取っています。
50代以上の10人に1人は年収1,000万円超え
一方、50代以上で年収1,000万円以上の人は9.3%も存在します。10人に1人は年収1,000万円以上と考えると、意外と多いと感じるのではないでしょうか。
年収1,000万円以上の人の割合は、20代が0.1%、30代が0.9%、40代が2.9%です。50代以上になると、年収1,000万円以上の人が急増していることが分かります。
平均年収の高い職種を見ると、「企画/管理系」がトップで、平均年収は794万円でした。50代以降に役員など管理職に就任し、年収が上がるパターンが多いと予想されます。
平均年収の高い業種では、総合商社がトップで平均年収は832万円でした。総合商社は海外勤務があることが特徴で、現地法人の責任者ともなれば年収も高くなると推測されます。
50代からは年収だけでなく貯蓄が重要
50代以上になると、立場や責任の重さに比例して年収も高くなる傾向があります。一方で、老後生活が近づいてきた50代では年収以上に貯蓄の重要さが増してくるでしょう。
50代になると、子どもの独立などをきっかけに家計に余裕が生まれることもあります。年収に見合う生活コストを維持しながら、将来に向けて計画的に貯蓄しましょう。
貯蓄がいくらか把握していない人は、今のうちに夫婦で貯蓄状況を共有し老後の生活について話し合っておくことが大切です。
文・木崎 涼(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月9日公開記事)
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