ヴィーガン、マクロビ、プラントベース、それぞれどんな意味?【まとめ】

2022/06/08 11:00

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聞いたことがあるカタカナ語でも、説明しようとすると難しいと感じることはよくあります。今回は、食に関連する3つの言葉について取り上げました。 ヴィーガン、マクロビ、プラントベース、それぞれどんな意味か知っていますか? ヴィーガン──動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」 「ヴィーガン」は、1944年イギリスに設立さ

聞いたことがあるカタカナ語でも、説明しようとすると難しいと感じることはよくあります。今回は、食に関連する3つの言葉について取り上げました。

ヴィーガン、マクロビ、プラントベース、それぞれどんな意味か知っていますか?

ヴィーガン──動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」

「ヴィーガン」は、1944年イギリスに設立されたヴィーガン協会が「すべての動物の命を尊重し、動物の搾取を取り入れない生き方」と示しています。

ベジタリアンの一種ですが、卵や乳製品、ハチミツなどを含む動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」を指します。道徳的観点から完全に動物性食品を避け、心の健康に重きを置いています。

食だけでなく、身の回りからも動物性由来の商品を避ける「エシカル・ヴィーガン」とよばれる人もいます。さらに、レザーや毛皮、羽毛などの動物性素材を使わない取り組みを「アニマルフリー」といい、グッチなどのブランドも動き出しています。2023年初頭までに日本を含む45各国のファッション主要紙が、毛皮を使用した商品を紙面などで取り扱わないことを決めています。

ヴィーガンと混同されがちなのが「ベジタリアン」です。ベジタリアンは、肉や魚などの動物性食品を摂らず、穀物や豆類、野菜などの植物性食品を摂る菜食主義者を指します。「ヴィーガン」と違い、卵や乳製品は摂り入れることができます。

マクロビ──自然と調和を取り、健康的な暮らしを送ること

マクロビは、食文化研究家の桜沢如一氏が提唱した、日本古来の玄米菜食と中国の古代哲学である陰陽論を組み合わせた食事法です。“身土不二”、“一物全体”と呼ばれる独自の考え方があります。

“身土不二”とは、自分が生活している土地の季節に合った旬の食材を食べることで、体のバランスが整うという考え方です。一方、“一物全体”とは、「食材は捨てることなく全て食べる」という意味を持ちます。小魚の骨やしっぽ、野菜の皮や葉、茎なども栄養が含まれるのでマクロビでは丸ごと調理します。

また、“陰陽調和”という、全てのものを「陰」と「陽」に分類する考えもあります。マクロビでは「陰」と「陽」のバランスをとても大切にします。陰に含まれる食べ物は、水分が多く身体の熱を下げるもので、例えば、キュウリやトマトといった夏野菜などが該当します。そして、レンコンやゴボウ、ニンジンなどの冬野菜は、冷えを取り除き身体を温める“陽”に属します。

マクロビでは、旬に合わせて陰陽どちらか極端に傾きすぎず、調和のとれた食べ方が大事だと考えられています。

プラントベース──植物由来のものを取り入れるという考え方

プラントベースとは、世界的な社会問題の改善策の一つです。食に関連する言葉として使われることが多く、原材料が100%、もしくは殆どが植物性由来の食品を「プラントベースフード」といいます。

プラントベースが世界的に注目されている理由は、地球温暖化や海洋ゴミなどの環境問題への関心の高まりや食料不足への懸念、健康志向の向上などさまざまです。

近年スーパーやコンビニでは、大豆や小麦などの植物から作られた肉・魚・卵・ミルク・チーズなどの「プラントベースフード」を見かけるようになりました。植物を育てる際に排出されるCO2や水の使用量は、家畜の飼育の使用量よりも少ないため、地球温暖化や森林破壊の防止につながるといわれています。

また、世界的な人口増による食糧不足が進めば、タンパク質が特に不足する可能性があります。動物性タンパク質を「プラントベースフード」にシフトすることで、世界的なタンパク質不足を避けられるかもしれません。

文/編集・dメニューマネー編集部

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