高齢者による交通事故がニュースになっているが、高齢者に免許を返納するよう説得するのに「4回以上かかった」という人が多いことが分かった。
約2000人を対象にした調査で、親など誰かに返納を求めて説得したことがある人のうち、半数近くの48.0%が説得にかかった回数は4回以上だったという。
年齢が上がるほど返納を促すのが難しい
調査はウェブクルーが実施したもので、テーマは「運転免許証の返納を誰かに勧めたことがあるか(説得したことがあるか)」。
「運転免許証を返納するよう、誰かを説得したことがある」と回答した人は396人いて、説得の結果、「返納に至った」と答えた割合は66.9%、「返納に至らなかった」と答えた人は33.1%だった。
説得に必要だった回数は、60歳未満から60代では「3回目」までに納得したケースが約8割に上った。70代では、4回以上説得した人が49.1%いることが判明。年齢が上がるほど、返納を促すのが難しいことがこの調査からはうかがえる。
誰を説得したか尋ねたところ親が73.7%。続いて、親戚(8.6%)、その他(8.6%)、祖父母(6.6%)、兄弟・姉妹(2.5%)。返納に至った割合で見ると「配偶者」「親」「兄弟・姉妹」といった近親者は比較的スムーズだが、「祖父母」や「親戚」などでは返納に至らなかった割合が高かったという。
テレビの高齢者事故の放送をYouTubeで見せて説得した人も
どのような説得をしているか聞いたところ、「運転の危うさについて根気強く話した」と回答した人が最も多く83.3%。続いて、「身分証明書の代わりになるもの(運転経歴証明書)や特典があることなどのメリットを伝えた」が19.9%、「医師から勧めてもらった」が6.8%、「警察署または運転免許センターの相談窓口から勧めてもらったが4.3%だった。
また、「テレビの高齢者事故の放送をYouTubeで見せて、事故の危険度を説いた」など、直接「返納してほしい」と伝えるのではなく、第三者を引き合いに出して説得にあたったという例も見られた。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月8日公開記事)
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