日本大富豪ランキング!初めて番付入りした6人の顔ぶれは?柳井氏、孫氏の次は誰?

2022/08/15 07:05

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米フォーブス誌が毎年発表している世界の長者番付「World's Billionaires」で、2022年の世界一は米テスラ創業のイーロン・マスク氏だった。 富豪リストの上位は世界でも日本でもほとんどが創業者だ。日本では6人が新規にランクイン。投資対象としても注目の企業が見つかる可能性があるだけに、新富豪のプロフ

米フォーブス誌が毎年発表している世界の長者番付「World's Billionaires」で、2022年の世界一は米テスラ創業のイーロン・マスク氏だった。

富豪リストの上位は世界でも日本でもほとんどが創業者だ。日本では6人が新規にランクイン。投資対象としても注目の企業が見つかる可能性があるだけに、新富豪のプロファイルを紹介しよう。

日本の富豪 ファストリ柳井氏、キーエンス滝崎氏、SBG孫氏がトップ3

フォーブス誌は6月1日(22年5月13日の株価、為替採用)には日本の富豪トップ50を発表した。(世界ランキングとは株式、為替算定時期の違いなどから一致しない部分がある)

日本のトップは、ユニクロを運営するファーストリテイリング <9983> の創業者の柳井正氏で、資産額は3兆500億円。 2位はセンサー大手のキーエンス <6861> の創業者の滝崎武光氏の2兆7,920億円。3位は通信、ネット系企業などを運営するソフトバンクグループ <9984> 創業者の孫正義氏の2兆7,270億円だ。

ランキング50人のうち38人が保有資産を減らしている。50人の総額は昨年から約3割減少し21兆7,000億円に減少した。

日本の富豪トップ10
順位氏名関連企業資産額(億円)
1柳井正ファーストリテイリング3兆500
2滝崎武光キーエンス2兆7920
3孫正義ソフトバンクグループ2兆7270
4佐治信忠サントリーホールディングス1兆2020
5高原豪久ユニ・チャーム82701
6永守重信日本電産5950
7三木谷浩史楽天5690
8伊藤雅俊セブン&アイホールディングス5620
9毒島秀行SANKYO5430
10野田順弘オービック4520
(Forbes誌から筆者作成、敬称略)

日本の富豪として新規でランクインしたのは6人

世界経済混乱、株価下落など世界で保有資産を減らす富豪が多い中、日本の富豪として新規でランクインしたのは6人だ。

新たにランクインした日本の6人
順位氏名・ファミリー名関連資産額(億円)
20関家一家ディスコ <6146> 創業家2590
32中谷忠子シスメックス <6869> 創業者の妻1810
34柴原慶一アンビスホールディングス <7071> 創業者1750
44吉田嘉明330億円 DHC(未上場)創業者1330
48本庄八郎伊藤園 <2593> 創業者 1230
50丹下大SHIFT <3697> 創業者1200
(Forbes誌から筆者作成、敬称略)

初登場のうち、ディスコの関家氏、シスメックスの中谷氏、伊藤園の本庄氏は上場後の期間が長く、主に21年の株価上昇が資産増に寄与した。

ディスコ <6146> は半導体製造装置が好業績で、19年に株価は2倍、20年に34%上げるなど、半導体関連銘柄の中心銘柄として人気化した。21年1月に過去最高値をつけている。

シスメックス <6869> は検体検査機器大手。血液成分測定装置は世界トップ。コロナ関連銘柄として業績も株価も好調。20年に67%、21年に25%上昇、21年12月に過去最高値を付けた。中谷氏は資産を増やした。

伊藤園 <2593> は、茶葉飲料のトップメーカー。お茶系ドリンクの人気で株価は19年に11%高、20年に19%高とコロナ禍でも堅調で20年11月に過去最高値を付けた。お茶は世界で市場が拡大している。

過去10年以内に上場して富豪になったSHIFT,アンビス、ビジョナルの創業者

新興企業として過去10年以内に上場して富豪になったのは、SHIFT <3697> の丹下氏とアンビスホールディングス <7071> の芝原氏だ。

SHIFTはソフトウェアのデバックなどテスト事業が主力で高成長高収益。14年マザーズIPOで初値は1,200円(増資調整済み)。2021年11月には29,580円高値をつけダブル・テンバガーを達成している。

アンビスは老人ホーム、介護訪問などで高成長好収益を続けている。2019年10月IPOで初値は1,065円、2021年12月には6,250円の過去最高値を付け、IPO後5.9倍になった。

また、今回の富豪トップ50には入らなかったが、4月の世界版で11億ドルの資産で世界のビリオネアランキングに新規ランクインしていたのがハイクラス人材の転職支援サービス、ビズリーチ創業者の南壮一郎氏だ。持株会社のビジョナル <4194> が2021年4月に東証マザーズに上場。7,150円の初値が21年12月高値1万1,550円まで62%上昇し、マザーズの主力銘柄となった。

現在はグロース市場で時価総額は2022年6月6日で2,156億円。グロース市場で時価総額トップのメルカリが6月7日にプライム市場に移行したためビジョナルは時価総額トップということになる。

こうした新興富豪から、柳井氏、滝崎氏、孫氏のような存在が出てくるのか注目したい。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月13日公開記事)

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