「ぜいたくしていないのに、お金がなかなか貯まらない」と悩む人は多い。収入があるのにお金が貯まらない人は、間違いなくお金を使っている。貯まらない理由が分からない人は、自分では気づかないうちにやってしまっていることが、お金が貯まるのを邪魔しているからだ。そこにはどんな共通点があるのだろうか。
共通点その1 少額の買い物だからと「必要かどうか」考えずにお金を使っている
「ちょっとした額だから」と本当に必要か考えずに買い物する人は、お金が貯まらない。
例えば「仕事のお昼休憩などに必ずコーヒーを買う」「コンビニやスーパーのレジの前にあるお菓子をついつい買ってしまう」などだ。
仕事が合間に毎日1杯350円のコーヒーを買うと、1ヵ月で7000円、1年間で8万円以上かかってしまう(ひと月20営業日で計算)。
コーヒー代に限らず、こうした無意識に使ってしまう少額のお金のことを「ラテマネー」という。
まず自分がこうしたちょっとした支出をたくさんしていないか振り返ってみよう。「ぜいたくしてないのにお金が貯まらない」人は、「高額の買い物をしていない」だけで、「少額の買い物をたくさんしている」はずなのだ。
共通点その2 「固定費の見直し」を後回しにしている
スマホの料金プランや、保険、動画配信のサブスクなど固定費は毎月かかるお金なので、見直しなどで出費を抑えれば、その分間違いなく残るお金は増えるのに、お金が貯まらない人は、なかなか見直ししない。
契約書などを確かめ、退会やプラン変更の申し込みを店頭やウェブでするのはたしかに面倒だ。しかし、毎月払うのだから、来月でなく今月やれば、1ヵ月分節約でき、その分お金が貯められる。
「いつか」やろうではなく、「今すぐ」やろう。
共通点その3 「生活費の余った分が貯金額」という考えをしている
生活費の残りを貯蓄に回そうと考えている人もお金が貯まりにくい。「頑張って節約したけど今月は残らなかった」となってしまう。最初から「これだけの額は毎月貯金する」と決めておくべきだ。
給料天引きを利用したり、給料日に貯蓄をは別口座に移したりすることで、自動的に貯金が増える仕組みを作ったほうがいい。そうすれば、ついつい使ってしまうことも防げる。
行動を見直して貯金体質に
お金を貯めるには、収入を増やすか支出を減らすかしかない。ただ収入が増えても支出もあわせて増えれば貯まらないし、そもそも収入を増やすのは難しい。すぐにできることは支出を見直すことしかない。
できるところから改善していき、貯金体質を目指そう・
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
(2022年6月15日公開記事)
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