家計を見直したい

相談「物価高で食費が増えてしまいました。何割までにすべきでしょうか」

2022/08/21 10:05

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会社員・女性(41)、共働き 子ども1人(小4)の相談 「最近の物価高もあって、食費が大幅に増えました。3人家族で月8万円台でしたが、このところは10万円近くになっています。夫婦の手取りはあわせて約42万円ですが、使い過ぎでしょうか? そもそも食費は家計に対して何割くらいが適切なのでしょうか。食費に限らず、他の支出項目

会社員・女性(41)、共働き 子ども1人(小4)の相談

「最近の物価高もあって、食費が大幅に増えました。3人家族で月8万円台でしたが、このところは10万円近くになっています。夫婦の手取りはあわせて約42万円ですが、使い過ぎでしょうか? そもそも食費は家計に対して何割くらいが適切なのでしょうか。食費に限らず、他の支出項目についても、割合の目安が知りたいです」

アドバイス1 食費は手取り収入の2割が目安です

現在の食費10万円は少し高めでしょう。食費は、家計全体の2割くらいが目安だからです。夫婦の手取り月収が約42万円ということですから、食費は8万4,000円までに抑えたいところです。

なお、3人家族の1カ月の食費の平均は約7万8,000円ですので、以前は平均程度だったわけです(家計調査 家計収支編)。

最近はあらゆる食品が値上がりしていますし、値上げ品目は毎月増え続けていますが、増えた食品の2万円がすべて「値上がりによるものか」は確かめたほうがよさそうです。

食費だけ節約しようとしても無理があるので、固定費など他の支出項目にも目を向け、家計全体で工夫しましょう。

アドバイス2 家計全体では、「5つの項目に2割ずつ」を基準にしましょう

あまり細かく分け過ぎても複雑になるので、家計全体を次の5つに分類して、いずれも2割程度に抑えるのが分かりやすいでしょう。

① 食費
② 住居費
③ 水道光熱費や通信費、教育費などの固定費
④ 日用品費や被服費、娯楽費、小遣い
⑤ 投資、貯蓄

それぞれ2割ずつなので、相談者の家庭なら8万4,000円ずつにするのがよいでしょう。

ただ、最近は光熱費や被服なども値上がりしていて、食費と同じく節約が難しい支出もあります。節約が必要なら、値上げの影響を受けていない項目も見直してはいかがでしょうか。

支出割合の目安を頭に入れつつ、「下げる余地のある支出」に注目することがポイントです。

文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月19日公開記事)

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