NISA・つみたてNISA

2024年からの「新NISA」今の一般NISAとの2つの大きな違い

2022/08/21 09:05

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今のNISAが2023年で終わり、2024年から新しくなります(つみたてNISAの制度は変わりません)。新NISAは今までに比べてやや複雑な仕組みのため、特に現行の一般NISAを使っている人は注意が必要です。 新NISAはつみたてNISAと一般NISAの“2階建て”になる 2024年からどこが変わるのでしょうか。 20

今のNISAが2023年で終わり、2024年から新しくなります(つみたてNISAの制度は変わりません)。新NISAは今までに比べてやや複雑な仕組みのため、特に現行の一般NISAを使っている人は注意が必要です。

新NISAはつみたてNISAと一般NISAの“2階建て”になる

2024年からどこが変わるのでしょうか。

2023年で終わる現行のNISAの仕組みは、「1年間に投資できる上限が120万円で、最長5年非課税になる」というシンプルなものでした。

一方、2024年からの新NISAは、「つみたてNISA」と「現行のNISA」がセットになったような制度になります。

イメージとしては“2階建て”です。「つみたてNISA」に相当する積立投資の部分は利用が必須なので1階にあたり、それ以上に投資したい人が選べる2階部分にあたるのが「現行NISAのような非課税枠です。

NISAの1、2階部分それぞれの投資対象商品と年間の非課税枠は、以下の通りです。

• 1階部分──積立投資。対象はつみたてNISA対象商品(投資信託など)。年間非課税枠20万円
• 2階部分──通常買付けまたは積立投資。対象は現行の一般NISAと同じ。年間非課税枠102万円

現在、一般NISAを使っている人は非課税限度額が減る

現在、一般NISAを利用している人への影響は、2024年からは新NISAに切り替わるため、非課税限度額が少なくなります。

なお、現在のつみたてNISAが2024年以降どうなるかというと、投資できる期間が2042年までに延長される以外の変更はありません。

注意点1 投資未経験者や初心者は積み立てが必須。「株式投資だけしたい」はダメ

NISAの注意点の一つ目は、1階部分の積立投資をしないと、2階部分の投資ができないことです。「NISAで株式投資だけしたい」という人も、まずは投資信託の積み立てをしなければならないというわけです。

これには例外があり、現行のNISAを利用していたなど投資経験のある人が、上場株式だけに投資する場合は1階の積み立ては不要で、2階部分のみの利用ができます(しかし、投資信託など上場株式以外を購入するなら、投資経験にかかわらず1階部分を利用しなければなりません)。

とはいえ、1階部分の積み立てをしなければならないとしても、20万円の枠を使いきる必要はありません。それこそ100円でも投資信託を買えば、1階部分の積立投資をしたことになります。

注意点2 高レバレッジの投資信託などは対象外に

NISAの2階部分の投資対象は現行の一般NISAとほぼ同じ、上場株式・投資信託ETFREITなどですが、レバレッジの大きな投資信託などは「安定的な資産形成に不向き」とされ、除外されることになりました。

「レバナス」と呼ばれるNASDAQ100に連動した投資信託は現行NISAでも人気がありますが、新NISAでは購入できません。

新たに始める人よりもむしろ既にNISAを始めている人のほうが、投資の方針やポートフォリオを考え直すなど対応が必要になりそうです。来年末までにしっかり対策して2024年以降もこの非課税の投資制度を存分に活用しましょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

(2022年6月19日公開記事)

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