老後の資金の目標は夫婦によって異なるでしょうが、「1億円」は魅力的な大きな目標といえるでしょう。共働きでiDeCo（イデコ）とNISAを2人とも利用している夫婦は多いでしょうが、ダブルiDeCo、ダブルNISAで投資を続けた場合、資産1億円を目指すことは現実的なのでしょうか？

共働きでダブルiDeCo・ダブルNISAの家庭も

夫婦ともにiDeCo、NISAに加入し、iDeCoを30年、つみたてNISAを20年継続したとすると、夫婦で合計3,256万円の資産を非課税で運用できます。

会社員の共働き夫婦が上限までiDeCo、NISAに加入したケースを見てみましょう。

なおこのケースでは、夫婦ともに他の年金制度には加入していないと仮定します（iDeCoでは、掛金の拠出時に所得控除を受けられる分、受け取り時に税金がかかりますが、退職所得控除や公的年金等控除で税金が優遇されます）。

資産1億に向けたプランをシミュレーション

共働き夫婦がそれぞれiDeCo・NISAに加入した場合、1億の資産を築くことは十分現実的です。

たとえば、つみたてNISAを20年、iDeCoを40年継続し、利回り年5.5％で運用できたら、資産1億円を達成できます。

イデコの平均利回りは過去5年で4%台というデータがあります。あくまで平均なので、「4％や5%が余裕で達成できる目標」とは言えませんが、決して不可能な数字ではないでしょう。

また、つみたてNISAの非課税期間終了後も同額を投資に回しながら40年積立を継続し、利回り年3.0％で運用できた場合も、資産1億円を達成できます。