老後に生活資金を捻出できず、老後破産に陥ってしまったら──。破産しやすい夫婦の特徴にはどのようなものがあげられるのだろうか。もし万が一、自己破産してしまった場合、年金は没収されてしまうのか?
銀行員は見た!老後破産してしまう夫婦の特徴3選
老後破産のリスクが高い夫婦はどんな夫婦なのか?ここでは、老後破産してしまう夫婦の特徴的な3つのケースを解説する。
定年後に住宅ローンが残る夫婦は老後破産に至るリスクが高い
定年後に住宅ローンが残る夫婦は返済で生活が苦しくなって貯蓄も減り、老後破産に至る確率が高くなる。
そのような老後破産を防ぐには、定年前に住宅ローンの繰り上げ返済を行ってローン残高をゼロまたは最小限に減らすことが鉄則だ。
生活レベルを下げないと支出過多で老後破産に陥りやすい
生活レベルを下げないと毎月支出過多になる。その結果急激に貯蓄が減って早々に老後資金が枯渇し、老後破産の危険に陥る。
毎月必ず発生する費用の削減から始めると生活レベルを下げやすいだろう。例えば、以下のようなことを検討してみよう。
子どもや孫にお金をかけすぎると老後の生活が苦しくなる
老後資金数千万円程度の一般の夫婦が、年間数十万~数百万円単位で子どもや孫に学費などの援助を行えばたちまち資金は枯渇してしまう。
その結果、生活が苦しくなって老後破産に至る可能性が高くなる。子どもや孫にお金をかけるのはほどほどにすべきだろう。
老後に自己破産しても年金はもらえるの?
借金が多すぎて返せないなど、生活に行き詰まったときの選択肢の一つが「自己破産」だ。借金を帳消しにすることもできる強力な手段だが、「自己破産=財産を没収される」と思っている人も多いのではないだろうか。老後の年金も没収されてしまうのか?
自己破産しても年金は受け取れる!
結論から言うと、老後に自己破産しても年金を受け取り続けることは可能だ。
公的年金は、たとえ自己破産していても受け取る権利が保障されている。
国民年金、厚生年金、共済年金、企業年金などは、自己破産していない場合と同じ金額を受け取れる。
ただ、保険会社などで「個人年金」の契約をしている場合は、処分すべき財産とみなされ解約することになってしまう。個人年金も解約返戻金も受け取れなくなる場合があるので要注意だ。
自己破産しても年金の支払いは必要!
自己破産で借金が帳消しになっても、未納の年金保険料の支払い義務は消えない。
自己破産すると、それまで抱えていた住宅ローンやカードローンなど借金はゼロになる。ただし、年金保険料や税金の未納、子どもの養育費、慰謝料、罰金、年金担保貸付の返済などは例外だ。
これらは自己破産したあとも支払っていく義務が消えないで、その後も請求され続ける。
文/編集・dメニューマネー編集部
(2022年7月20日公開記事)
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