老後の自己破産を防ぐための3つの対策!「住宅ローン完済」ほか

2022/09/21 07:00

老後の自己破産は、決して他人事ではありません。破産した人の25%が60代以上ですし、生活保護を受けとっている世帯の半分以上は高齢者世帯だからです。 将来お金に困ることがないように、次の3つ対策を意識して老後の自己破産を回避しましょう。 対策1 住宅ローンは退職までに完済しておく 住宅ローンは、できれば65歳など退職まで

老後の自己破産は、決して他人事ではありません。破産した人の25%が60代以上ですし、生活保護を受けとっている世帯の半分以上は高齢者世帯だからです。

将来お金に困ることがないように、次の3つ対策を意識して老後の自己破産を回避しましょう。

対策1 住宅ローンは退職までに完済しておく

住宅ローンは、できれば65歳など退職までには完済するのが望ましいです。退職してから年金だけで住宅ローンの返済を行おうとすると、生活が厳しくなるからです。

年金の平均受給額は月22万円といわれます。月8万円ほどの返済であっても、収入の3分の1以上を住宅ローンの返済に充てなければいけません。

できれば繰り上げ返済や借り換えなどをして、働いているうちに完済しましょう。できれば65歳までの完済を目指したいところです。

対策2 毎月の収支を赤字にしない

毎月の収支が赤字だと、老後破産のリスクが高くなるので、今のうちから毎月の収入の範囲内で生活することを徹底して、将来の収入減に備えましょう。

55歳以降に役職定年を導入している企業の会社員は、役職定年後は管理職ではなくなるため給料が下がります。定年後の再雇用も、定年前と比べて給料が下がることがほとんどです。

毎月の家計が赤字、またはギリギリの人は家計管理の見直しが必要です。

対策3 60歳以降も働く

老後破産を防ぐためには、できる限り60歳以降も働いたほうがよいでしょう。まとまった退職金があったとしても、年金がもらえるまでに期間が空くと取り崩す必要があり、資産が急速に減ります。

毎月の生活費が30万円だとすると、5年間の生活で必要なお金は1,800万円です。再雇用制度を利用して少しでも働くことで、資産の減少を抑えられます。

資産運用を始めるのも一つの方法

紹介した3つの対策以外にも、資産運用を始めるのも一つの手です。投資期間は長ければリスクが低くなります。40代までの人はある程度の投資期間があるので、つみたてNISAの利用を検討してもよいでしょう。

たとえば、つみたてNISAで毎月3万円投資して、年間利回り3%で10年間運用できれば、投資額360万円に対して、収益は370万8,000円にも上ります。老後までの投資期間が短い50代以上の人は、債券や個人年金保険などのリスクを抑えた運用を考えたほうがよいでしょう。

投資や運用にはリスクはありますが、リスクを抑えた商品への投資も老後の備えとして考えてみてはいかがでしょうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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