年金だけでは、安定した老後は過ごせないはず。夫婦で65歳から81歳までゆとりある老後を送りたいなら、約2,700万円必要ということが生命保険文化センターの調査で分かっています。2,700万円は大金ですが、次の3ステップを意識すれば老後までに蓄えることができるかもしれません。
ステップ1 家計管理 月5万円の貯金
貯金がうまくできないという人は、家計を見直し、毎月5万円の貯金ができるように環境を整えましょう。
2人以上世帯(働いている世帯)の住居費を除いた生活費の平均は月31万円ということが分かっています(e-Stat調査)。この金額に、家賃または住宅ローンの支払いが加わるため、毎月の生活費は37~40万円程度になるはずです。
毎月5万円以上の貯金ができていない人は、以下3つの固定費を中心に見直してください。
・通信費
・保険料
・家賃(住宅ローン)
通信費の平均は1人あたり月7,500円程度となっていますが、格安スマホの活用や格安SIMへの切り替え、光回線の解約などで月4,000円程度に抑えられます。
保険料の平均は1世帯あたり月2万円程度です。ネット保険の活用や保障内容の見直しなどで、必要最低限の契約に絞りましょう。
家賃や住宅ローンは、月10万円以上払っている人は借り換えや引っ越しを検討してもよいかもしれません。ただし、家賃の安い部屋へ引っ越すと不便になることも多いので、慎重に行いましょう。
ステップ2 副業で月3万円の収入を獲得する
副業で月3万円の収入があると、資産形成のスピードも早くなります。副業の月収にはさまざまなアンケート結果がありますが、月5万円台までの人が過半数です(転職サービスdodaが2021年8月に実施した調査)。
月3万円は、仕事終わりや休日の時間を使って稼げる現実的な金額といえます。Webライター、せどり、ブログなど、在宅で稼げる副業もあるのでこれらの副業を検討してもいいでしょう。
ステップ3 資産運用 つみたてNISAやiDeCoの利用
家計管理と副業で生まれた余剰資金は、資産運用で増やしましょう。できる限りデイトレードなどの短期的な運用は控えて、つみたてNISAやiDeCoを資産運用のメインにしてください。
毎年の運用利回りを3%と仮定すると、毎月8万円の積立投資を行えば20年6ヵ月、毎月5万円でも28年7ヵ月で2,700万円貯められます。
すでに預貯金がある人や退職金が見込める人は、毎月の投資金額を少し減らしてもいいかもしれません。積立投資で将来いくらになるかは、金融庁や各証券会社が提供するシミュレーションで簡単に計算できます。
毎月積み立てできる金額、投資期間、いくら必要かを整理し、無理のない資産運用を心がけましょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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