食品価格の高騰が続き、10月の値上げ対象食品は、6,532品目とピークを迎えます。家計がいっそう厳しいさが増す中、救いの手となるのが「EDLP」。特売はせず、常に同じ低価格で売り続ける、アメリカ発祥の価格戦略です。日本では2008年から西友が取り入れていますが、何かの略称です。
一体、「EDLP」は何の略でしょうか。
「EDLP」は「毎日がお買い得!」
「EDLP」とは、“Everyday Low Price”(エブリデイ・ロー・プライス)の略語です。アメリカの小売り大手ウォルマートが始めた価格戦略で、チラシや特売にあてる資金を、商品の値下げにまわすことで、各商品が毎日同じ低価格で販売できるシステムです。
特売価格にしたり、通常価格に戻したりする作業が不要なため、作業コストが抑えられます。また、価格によって、商品の売れ行きに差が出ることがないため、販売の予測が立てやすくなります。そのため、在庫を抱えるリスクも減り、ムリ・ムダ・ムラがないローコストで効率的な経営ができます。
日本では“HI&LO”が主流の販売戦略
近年は、西友をはじめとするスーパーやドラッグストアなどが「EDLP」を取り入れ始めていますが、主流は、“HI&LO”(ハイ・アンド・ロー)"です。
“HI&LO”とは、広告やチラシを使って、赤字覚悟の値付けで集客をする販売戦略です。値下げ期間中は、特売品以外の買上点数が増えるため、売上の増加に繋がります。一方で、販売価格により、商品の売れ行きに波ができるため、在庫を抱えるリスクが高くなります。
文/編集・dメニューマネー編集部
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