葬儀や法事の読経、寺の運営や管理などを行う僧侶。出家をして厳しい戒律を守り、仏門の修行に励んでいます。そんな僧侶の楽しみの一つが「般若湯」です。
「湯だからお風呂?」と思われる方もいるかもしれませんが、ある飲み物です。この仏教用語を知っていますか。
「般若湯」は知恵を授ける水
「般若湯」とは、仏教の世界でお酒を指します。
僧侶には、五戒と言う五つの規律があります。その一つが、不飲酒(ふおんじゅ)で、お酒を飲んではいけないという戒めです。
不飲酒は、その他4つの戒めである不殺生(ふせっしょう)、不偸盗(ふちゅうとう)、不邪淫(ふじゃいん)、不妄語(ふもうご)を防ぐためにあるといれています。
一方で、お酒を飲んでも、4つの戒めを守れるのであれば飲むのも悪くない、酒を百薬の長として適量飲むのは良いと言う考えもありました。そこで、お酒を「般若湯」と呼び、飲むようになったそうです。般若とは仏教用語で「知恵」を表し、般若湯は「知恵の湧きいずるお湯」、「知恵を授ける水」として飲まれていたといわれています。
宗教家の年収は地域格差がある
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、宗教家(神職や宮司、僧侶、住職、司祭、修道者、神主、牧師など)の平均年収は男女計で525万1,300円、男性は542万8,900円、女性は368万8,500円でした。(平均年収は「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算)
お寺の収入源は「お布施と護持費」です。「お布施」は、ご本尊を守るための維持費や活動費に使われることが多いです。また、「護持費」とは檀家の年会費にあたるもので、檀家の数が多いほど収入は多くなります。 お布施は都市と地方では格差があり、さらに近年では檀家の数が減っているため、全寺院の4割は年収300万円以下ともいわれています。
文/編集・dメニューマネー編集部
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