証券業界で使われている業界用語「いってこい」って何?──【ビジネス・業界用語】

2022/10/01 11:00

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政府が長年掲げているスローガン『貯蓄から投資へ』。2022年5月に岸田総理が資産所得倍増計画を発表し、再び注目されています。投資といえば証券会社ですが、証券会社で使われているのが「いってこい」。 相場の値動きを表した業界用語ですが、この業界用語を知っていますか。 「いってこい」の漢字は「往って来い」 「いってこい」とは

政府が長年掲げているスローガン『貯蓄から投資へ』。2022年5月に岸田総理が資産所得倍増計画を発表し、再び注目されています。投資といえば証券会社ですが、証券会社で使われているのが「いってこい」。

相場の値動きを表した業界用語ですが、この業界用語を知っていますか。

「いってこい」の漢字は「往って来い」

「いってこい」とは、同じ日に株価などが上がったかと思えば、同じ値幅だけ下がってしまう、またはその反対で、下がったかと思えば、同じ値幅だけ戻す値動きを指します。最終的には、価格が上下したものの前日の引け値(最終取引価格)と同じ水準で取引を終える状況を表しています。

通常は、1日の相場の値動きを表す時に使われますが、1週間や数ヵ月など一定期間内の状況を指している場合もあります。

「いってこい」は他の業界でも使われている

「いってこい」は、一般的なビジネスシーンでも使われています。『Aでは収益が出たものの、Bは赤字だったので、結局収支は「いってこい」だった』などのように使われています。これは、収支が差引きするとプラスマイナスゼロだったことを表し、”収支がトントン”や”チャラ”などと同じ意味合いで使われています。

また、歌舞伎の世界では、変化した場面が再び元の場面に戻る演出を指し、写真・映像の世界では、移動したカメラの位置が再び元の位置に戻ることを指します。

文/編集・dメニューマネー編集部

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