業務スーパーでは大容量の食品を安く買えるが、あまりの安さに少し疑ってしまう人もいるかもしれない。なぜ格安で買えるのだろうか。その理由を調べてみた。
理由1 オリジナル商品は開発から販売まですべて自社で行なっている
業務スーパーでは340点にも及ぶオリジナル商品を販売しているが、生産から販売まですべて一貫して自社で行うことで、コスト削減をしている。
たとえば、農場や養鶏場を持ち野菜や卵を育てたり、自社工場で製造したりと、商品を届けるための全工程を自社で担い、その過程でコストを抑えているという。
理由2 海外製商品は大きなコンテナでまとめて輸入する
海外製商品も世界45ヵ国から1500アイテムを輸入しているが、まとめ買いすることでコストを抑えている。
業務スーパーは全国に982店舗あり(2022年8月現在)、まとめ買いしても全国の店舗に商品をさばけるのだ。海外から入ってくるコンテナの量は、年間で富士山約7個分だという。
本場から輸入している商品も多く、たとえばパスタソースはイタリアから、チヂミ粉は韓国から、フライドポテトはベルギーから輸入している。
理由3 メーカーや工場と直接取引する
商品は、問屋を通さずメーカーから直接仕入れ、海外に約350ある協力工場とも直接取引して仕入れコストを削減している。
商品を仕入れた後は、全国の店舗に効率的に商品を届け、流通コストも削減しているため、安い価格が実現できる。
理由4 生鮮食品をなるべく扱わないことでロスを減らす
業務スーパーに置かれている商品は、主に常温・冷凍食品など賞味期限の長いもので、生鮮食品の取扱量を抑えることで、ロスを出さないようにしている。
賞味期限が短い生鮮食品を置かないことで、商品の入れ替え作業もあまりしなくてよく、人件費を抑えられるというメリットもある。
「商品は段ボールのまま陳列」「ウェブチラシをメインに」などの工夫も
その他にも、「商品を段ボールのまま陳列し、棚の購入コストや人件費を抑える」「ウェブチラシをメインにして広告費をかけない」といった工夫により安い価格を実現している。
あらゆる商品が値上げされる中、家計への負担を少しでも減らしたい人は、近くの業務スーパーを探してみてはいかがだろうか。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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